「ぼくは 生まれたとき ママのおなかのなかしか しらなかった まっくらな おなかのなかしか」
生まれたとき、ぼくは何も知らなかったけれど、 やがて、 目で、花や海、鳥を見て知り、 口で、名前を読んだり、飲んだり、食べたり、味わうことを知り、 鼻で、空気を吸うことや、大好きなにおいを知り、 耳で、自分の周りで聞こえてくる音を知り、 手や足で、触ったり歩いたりできることを知っていきます。
これは、生まれてきた小さな命が 毎日毎日小さな発見をしていく物語です。
—————————————
原題は『QUANDO EU NASCI』 ポルトガルの出版社「Planeta Tangerina」より2007年に刊行され、 今では11ヶ国語に翻訳されている名作。
Planeta Tangerinaとは ポルトガルにある絵本の出版社。 元同僚で志を同じくする3名が立ち上げ、イラストレーターやデザイナー、編集など、 絵本制作に必要なスタッフを内部で構成。 これまで出版した絵本は世界各国で翻訳されている他、 「Revelation Publisher Award」(2009)や 「Best European Children’s Publisher」(BCBF2013)に選ばれている。
ポルトガルの絵本。
ちょっと哲学的な感じの内容です。
絵もテキストもはっきりしていて、遠目がききます。
出版社を挙げて力を注いでいるだけあって作り方に無駄がない。というイメージを受けました。
小さいな男の子が主人公ですが、わたしが読み聞かせに使うなら、中学年から高学年くらいに読みます。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子19歳)
|