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- ためしよみ
絵本紹介
2022.10.13
10月31日はハロウィン! ハロウィンは古代ケルト人が行っていた、秋の収穫を祝い、同時に悪霊を追い払う行事が起源と言われています。それがキリスト教文化と結びつき、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる「万聖節」の前夜祭として定着しました。そして現在、日本では大人も子どもも仮装をして、街に繰り出す一大イベントとなっています。
今回は、今年はじめてハロウィンを体験する小さいお子さんに向けて、ハロウィンの楽しさを伝える絵本をご紹介します。
ハロウィンの定番「ジャック・オー・ランタン」の作り方が載っている絵本から「ハロウィンってなに?」と聞かれたときに手に取りたい一冊、イベントを盛り上げるおばけや魔女が登場する作品など。ご家庭でのハロウィンパーティをより楽しむアイテムとして、ぜひ活用してみてください。
出版社からの内容紹介
いつもひとりぼっちのおばけくん。でも、ハロウィンの日だけはちがいます! 「トリックオアトリート」と、仮装をした子どもたちといっしょにお菓子をもらいにいきます。もちろん、子どもたちはおばけくんが本当におばけだなんて気づいていません。ところが、ある家にきたとき。犬が突然おばけくんに飛びかかって・・・。
子どもたちとおばけくんの、こころあたたまる友情ものがたり。
『ぼうしくんのクリスマスプレゼント』に続く、新井洋行氏のシーズン絵本第二弾!
この書籍を作った人
1974年、東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの社)、『みず ちゃぽん』(童心社)、『どじにんじゃ』(講談社)、『おおごえずかん』(コクヨS&T)、『ころころぽーん』(ほるぷ出版)など多数。挿画に「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)など。くもん出版からは、「えほんとあそぼ」シリーズのほかに『ぴーかーぶー!』『カチン コチン!』(絵・小林ゆき子)の2冊がある。
出版社からの内容紹介
アニーはパパが大好き! ハロィンの準備で、パパと2人でジャックオーランタンを作りました。
友達とみんなで、トリックアトリートのパレードをしましたが、いつの間にか、おばけの家にたどり着いちゃったみたい! さあ、大変! おばけから逃げることはできるかな?
この書籍を作った人
石川県金沢市出身。大阪芸術大学デザイン学科視覚情報デザイン学科卒。大阪芸術大学文藝学科客員准教授、同短期大学部客員准教授。絵本をはじめ、イラストレーション、映像、玩具、雑貨、クラフトなど様々なジャンルで「子ども」をテーマに創造性豊かでユーモラスな世界を繰り広げ遊び心をもった作品を発表し続けている。著書の絵本に『アニーのちいさな汽車』(学研)、『ことりのゆうえんち』『ゆきのはな』(PHP研究所)『おほしさま』(教育画劇)『はだかの王さま』『てぶくろ』『3びきのくま』(ブロンズ新社)など他多数。DVDに脚本・監督・イラストを手がけたアニメーション「つづきのおはなし」(クリエイティブ・コア)がある。子どものマルチメディアを企画制作するレーベル 「colobockle(コロボックル)」を主宰。東京、中目黒に「colobockle」のアンテナショップがある。
出版社からの内容紹介
ハロウィンの日にかぼちゃのランプをみんなで作りました。ジーナは上手に作ろうとしますが、うまくいきません。おまけに友達にも意地悪をしてしまいます。はたして・・・
この書籍を作った人
絵本作家・イラストレーター。主な絵本に『ハロウィンのランプ』『ブラザーサンタ』(岩崎書店)、『ポーリーちゃんのポケット』(教育画劇)、『おじいちゃんと日の出を見たよ』(佼成出版社)など。挿絵に『シュレミールと小さな潜水艦』(偕成社)、『あしたは晴れた空の下で』(汐文社)、『おひさまのワイン』(学研)、 『トトの勇気』(鈴木出版)などがある。その他、月刊保育絵本、グッツなど。日本児童出版美術家連盟会員。C.W.ニコル・アファンの森財団会員。
みどころ
ハロウィンの本当の楽しみ方を教えてくれる、とっておきの絵本ができました。
オレンジや紫のハロウィン色に彩られた大判絵本は、気分を盛り上げるのにぴったり。
もちろん準備の内容もばっちり描かれています。
「まず はじめに かぼちゃを えらびましょう」。
かぼちゃ畑には、オレンジやみどり色、形もいろんなのがごろごろ。
「しろっぽい かぼちゃも おばけみたいで ハロウィンには ぴったりかもしれません」
……なんて、わぁ、本格的!
かぼちゃ選びくらいで驚いていちゃいけません。
実際にどうやってかぼちゃを磨き、中の種やワタをごりごりかきだし、顔を描いてナイフでくりぬくのでしょうか。
かぼちゃの準備ができたら家のまわりの飾り付けも必要ですよ。
生き生きした表情の子どもたち、ハロウィン前のあれこれが具体的に描かれます。
すべてが外国風でわくわくしちゃう!
でも、さすが、なかがわちひろさんの訳は、日本の子どもが読んでも違和感ありません。
「ジャック オ ランタン」「ハッピー ハロウィン!」のミステリアスな響き。
ロウソクの火がともったら、ハロウィンの世界に誘い込まれそう。
ゆらゆらゆれる、ジャック・オ・ランタンのひとみを見つめながらドキドキしちゃう……。
「本当のハロウィン、やってみたいな」
わが家の小学生も思わずつぶやく、あこがれのハロウィン絵本です。
本書の作者パトリシア・トート(文)、ジャーヴィス(絵)のコンビで『クリスマスツリーをかざろう』も出版されています。
こちらも本物の木を飾る本格的クリスマスツリー。
ぜひあわせて見てみてくださいね。
この書籍を作った人
絵本作家であり、イラストレーター、アニメーション・ディレクター、ウェブ・デザイナーなど多彩に活躍。はじめての絵本作品である『アランの歯はでっかいぞー こわーいぞ』(BL出版)で、2017年、V &A イラストレーション賞を受賞。ほかの作品に『ホッキョクグマと南極のペンギン』『もぐらのモリスさん おうちにかえりたい!』『クリスマスツリーをかざろう』(以上、BL出版)など多数。イギリス、マンチェスター在住。
この書籍を作った人
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。翻訳作品に『ふしぎをのせたアリエル号』(徳間書店)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など、絵本や童話に『のはらひめ』(徳間書店)『めいちゃんの500円玉』『ハンカチともだち』(ともにアリス館)『すてきなひとりぼっち』(のら書店)「おたすけこびと」シリーズ(徳間書店)「プリンちゃん」シリーズ(理論社)「まほろ姫」シリーズ(偕成社)など。そのほかに『おえかきウォッチング 子どもの絵を10倍たのしむ方法』(理論社)、カモを育てた体験をもとにした『カモのきょうだい クリとゴマ』(アリス館)がある。
みどころ
あくたれラルフは、セイラのねこ。
いつもとんでもないいたずらをするラルフですが、セイラにとても愛されています。
ある日、セイラの家にハロウィンパーティーの招待状が届きました。
「あなたが いちばん すきなものに へんそう してきてね」と書いてあります。
セイラはラルフに、ラルフはセイラに変装してパーティに出かけることになりましたが……?
石井桃子さんが訳した『あくたれラルフ』に続き、『あくたれラルフのたんじょうび』『あくたれラルフのクリスマス』『あくたれラルフのハロウィン』シリーズ3作を小宮由さんが訳しています。
誕生日もクリスマスも、ラルフの手にかかってはメチャクチャですが、本作のハロウィンパーティーはさらにメチャクチャ!
テーブルのお菓子をぜんぶ自分のバッグに入れてしまうなんてまだ可愛いもので、フルーツポンチもポップコーンもリンゴ飴も……そこらじゅう、ものすごいことになります。
もうやめて!と悲鳴をあげたくなるほど、やりたい放題のラルフ。
しかも今回は変装のせいで、ぜんぶセイラがやったことになってしまいます。
セイラにとっては一日中、悪いことばかり。
ラルフったら、それでいいの!?
最後にちょっとくらい、セイラにいいことをしてあげられるかな……?
おばけカボチャにロウソク、魔女、風船、コウモリ。
ハロウィンアイテムがたっぷり登場し、ハロウィン気分が盛り上がります。
お面をかぶったセイラとラルフの変装もお楽しみに。
ハロウィンと言えば“Trick or Treat”。おかしもいたずらもたくさん描かれていますよ。
だってハロウィンだもの、いたずらは思いっきりやらなくちゃね!?
みどころ
「ももんちゃんあそぼう」シリーズ(童心社)でおなじみ、とよたかずひこさんの人気作「ぽかぽかおふろ」シリーズ、最新作。
今回の舞台は「おばけばたけ」なのだそう?!
「でました どろん」
泥だらけのおばけが出てきました。
「でました どろん」
続いてひとつ目おばけも出てきました。
それから「もぞり」「にょろり」とおばけが続いて、みんなそろって「どっぷ〜ん」。
ぽかぽかとお風呂につかっているうちに、あれあれ? どうやらおばけたちは、タマネギやトマトといった畑の野菜たちだったようです。
「ふあ〜」とゆっくりお湯につかったあとは、きれいさっぱり。明日はお店に並びます。
みんながいなくなった後、ぐらぐらとおふろが揺れて、
そこから出てきたのは、いつものおふろやさん……ではなくて……?
毎回、読んだあとは、心がぽかぽかとあたたかくなる「ぽかぽかおふろ」シリーズですが、見返しの変化にもご注目を! 表紙を開いた見返しは、おばけたちがおふろに飛び込んでいますが、おはなしを読み終わったあとの見返しでは、湯上りでぽかぽかの野菜たちが描かれています。
隅から隅まで、あたたかい気持ちにさせてくれますよ。
おふろやさんたち、次はどこへ行くのでしょうか?
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学科卒業。主な作品に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ全3巻、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボンさん」シリーズ全5巻、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ全4巻(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこももんちゃん』[第7回日本絵本大賞]などの「ももんちゃんあそぼう」シリーズ、『おにぎりさんがね・・』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居作品に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』(以上童心社)などがある。
出版社からの内容紹介
大人気『ばけばけばけばけばけたくん』シリーズ最新刊は、食いしん坊の「ばけたくん」が、夜中のおかしやさんでつまみ食い!またまたいろんな食べたものに変身します。チョコレートやバームクーヘン、こざかなも…?子どもたちの大好きな食べ物に変身する様とカラフルな色で、読み聞かせにもピッタリです!
この書籍を作った人
1967年、東京生まれ。1991年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業。2004年、子どもの本専門店「メリーゴーランド」(三重県四日市市)主催の「絵本塾」に参加。絵本作品に「ばけばけばけばけ ばけたくん」シリーズ、『とんねる とんねる』『どっしーん!』『どんどん くるくる(中尾昌稔・文)』『そらからふるものなんだっけ?』(ともに大日本図書)、『こちら たこたびょういん』(PHP研究所)、『はらぺこソーダくん』(佼成出版社)、『でてくる でてくる』(ひかりのくに)がある。
出版社からの内容紹介
読み聞かせで大もりあがり!
やりとりが楽しい読み聞かせ絵本。
うさぎにピーマンにおばけに…見つめられてはずかしくなった彼らがとった行動とは?
「そんなに みないで くださいな」――気づくとみんな口ぐせに!
くり返しのリズムが心地よく、赤ちゃんから楽しめます。
我が家の3人の子どもたちと過ごす日々の中で生まれた作品です。―accototo
読んだあと、「そんなに みてると……」と言いながらこちょこちょくすぐって大笑い!(3歳女の子のママ)
「おならしちゃうよ」がお気に入り。ページが近づくと、こらえきれずに笑い出します。(2歳男の子のママ)
みどころ
絵本『おばけのジョージー』(福音館書店、1978年刊)で長らく日本の読者にはおなじみ。
そのジョージーが主人公の、幼い読者にもちょうどいい新シリーズです。
ジョージーは小さなやさしいおばけ。
誰かをおどかすことはなく、むしろ、いいことをときどきしてくれます。
ホイッティカーさんの家の屋根裏に住み、ねこのオリバーと、ふくろうのハーマンという仲よしの友だちがいます。
ある春の日、ジョージーはこまどりの巣を見つけます。
細い木の枝の先っぽにつくられた巣。
中にはたまごが3つも産み落とされ、風がふいたら落っこちてしまいそう。
ジョージーは、巣が落ちそうになったらどうすればよいかと、友だちと相談をします。
さあ、たまごは無事にかえるのでしょうか……。
本作の見どころは、ジョージがとっても素敵な解決策を見つけること!
ジョージーは、ただいいことをするだけでなく、その結果、別な人が困っている様子を見れば、さらにちゃんと手を打ってくれます。
ホイッティカーさんにはジョージーの姿が見えないようですが、この2人って、とても理想的な隣人ではありませんか!
ジョージーのさりげないやさしさに、胸があたたかくなりますよ。
小宮由さんが訳した本書は、作者ロバート・ブライトが亡くなる前にのこした、ジョージーの4冊シリーズのうちの1冊にあたるそうです。
ジョージーのシリーズは、なかがわちひろさんが訳しているシリーズもあります(『おばけのジョージーおおてがら』など幼年文学仕様の全5冊)が、本シリーズは、これまで日本で出版されてきた作品に比べると、ページ数や文字が少なめで、3歳くらいから楽しめそう。
はじめてジョージーの本を手にとる方にもオススメです。
もちろん、他の作品を知らなくても十分楽しめます!
この書籍を作った人
翻訳家・編集者。1974年東京・ 国立市生まれ。祖父はトルストイ文学の翻訳家・北御門二郎。幼少期を熊本で過ごし、 大学卒業後、 児童書出版社に勤務。その後留学を経て、児童書の翻訳に携わる。2004年より、 東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。翻訳作品は『モミの木』『台所のメアリー・ポピンズ』(以上アノ二マ・スタジオ)「テディ ・ ロビンソン」シリーズ、『庭にたねをまこう! 』(以上岩波書店)、『たまごってふしぎ』(講談社)など多数。
出版社からの内容紹介
ちょっぴりさむい、秋のあさ。オリーとネコのパンプキンは、おちばの山であそぼうと外にでかけていきました。すると、ぴゅーっと風がふいて、おちばがぶわっ! そこに現れたのは、まいごのちっちゃな黒ネコ。オリーとパンプキンは、黒ネコのおうちを見つけてあげることができるでしょうか?
出版社からの内容紹介
こわいものなしのサイモンは、友だちをさそっておばけやしき探検へ。
幽霊にオオカミ男、吸血鬼。次々に出会う怪物に友だちは悲鳴をあげるけれど、サイモンはへっちゃら。
ところが、最後にサイモンもにげだすほどこわいものが!