歌うと元気が湧いてくる!
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新年に向けての準備が慌ただしいころですね。「来年はこんなことがしたい」という夢や希望を描くことも多い年末かと思います。
『ぴかぴかのおてがみ』は、初日の出のおひさまが、あたたかくやさしく、みんなを応援してくれる一冊です。
物語は大晦日に動物たちのところに不思議なぴかぴか光る手紙が届くところから始まります。みんなは差出人を探します。
うさぎくんの家には今年最後の日めくりカレンダーや凧があったり、わにくんの家には門松があったり、くまくんは餅つきをしていたりとみんなそれぞれに年の瀬を過ごしています。この場面は画家のたしろちさとさんがキャラクターたちの家の細かいところまで設定して大晦日の様子を描いてくださいました。
「誰も見ていなくてもお天道さまが見ているよ」という言葉があります。作者の乾栄里子さんはこの言葉に着想を得て「おひさまも悪いことばかりではなく、たまにはいいことやがんばったことも見ていてくれたらいいのにな。ついでに、困ったときや悲しいときも見ていてくれて「大丈夫だよ」と励ましてくれたらもっといいのに」との思いから、このお話が生まれました。
この絵本のおひさまはあたたかくやさしく子どもたちを見守っていて応援しています。ぴかぴかのお手紙に書いてあるのは、日常のほんのささいなこと。それをおひさまはちゃんと見ていて褒めてくれたのです。いいことやがんばったことを空からおひさまがいつも見ていて応援していてくれる、そう思うといろいろなことをがんばれそうな気がしてきます。そんなおひさまからのあたたかいエールをもらえる絵本です。いつも一生懸命に生きている子どもたちへ、おひさまからのエールが届くといいなと思います。ぜひ、「じゃっ じゃーん!! はあーい! きたよー!」のところは、元気いっぱい楽しく読んで新しい年を迎えてもらえるとうれしいです。