テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?
- ためしよみ
絵本紹介
<PR>
2024.11.14
「せんせい、あのね」という一文ではじまる日記「あのね帳」。この「あのね帳」を小学生の時に書いたという大人の方は多いのではないでしょうか。
「あのね帳」は、神戸の小学校で40年以上先生をしていた、鹿島和夫さんがはじめた、子どもたちとの交換日記のようなもの。この「あのね帳」はやがて全国に広まり、過去には「一年一組せんせいあのね」として全4巻、そして「1ねん1くみ子どもの詩の本」として全10巻発売されました。
この度、以前出版された作品の中から54編を厳選し、『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』として装いも新たに生まれ変わりました。
ページを開くと誰もが小学1年生にタイムスリップすることができる、この作品の魅力をご紹介します。
出版社からの内容紹介
鹿島和夫と担任した小学校一年生たちとの、いわば交換日記であった「あのね帳」からセレクト。笑いをさそうもの、胸をうつもの…こどもたちから生まれた生のことばがヨシタケシンスケの絵とタッグを組み、新たに心をゆさぶる。
この作品には、小学校時代にタイムスリップする工夫がいくつも込められています。まず、ページをめくってすぐに表れる「見返し」の色は、子どもの本ではちょっぴり珍しい落ち着いたモスグリーン。
見ているとなぜか懐かしさを感じるはずです。そう、小学校の黒板の色なんです。そして「目次」に並ぶ作品の題名。
見ているだけでどんな「せんせいあのね」が書かれているのか、とても気になる題名ばかりです。よーく見ると題名の上にそれぞれ「出席番号」と書かれているのも大人は懐かしく感じ、子どもはとても身近に感じるポイントでしょう。
さらにページをめくっていくと、1見開きに1篇の作品が掲載されています。右ページに文章、左ページにはその文章をさらに味わい深くしてくれるヨシタケシンスケさんの絵。
子どもたちの作品はとても自由。ちょっと長めなものもあれば、わずか3行で終わっているものも。そのどれもに「あのね帳」を書いた作者名があり、よりリアルに「ああ、この子も今は大人になっているんだなぁ」「どんなことを思ってこの文章を書いたんだろう」と子どもたちの姿に思いを馳せることができます。
でも、もちろんそれは我々大人の感想。
今まさに1年生を謳歌している子どもたちは「ぼくと同じように考えている子がいるんだ!」「私も授業参観は苦手だよ〜」と本の中の子どもたちを同じ仲間のように感じることでしょう。2年生以上のおにいちゃんおねえちゃんは「私も1年生の時、そうだったな〜」「1年生ってこんなこと考えてるんだ〜かわいいな〜」なんて、先輩風を吹かせるかもしれません。
『一年一組せんせいあのね』は2024年1月に開催されていた「2024年まずは読みたいこの絵本・児童書19選 レビューコンテスト!」の対象作品でした。
このレビューコンテストで集まった絵本ナビレビュアーさんの感想をご紹介します。
4月から小学生になる子どもと読みました。
年齢が近いからか、「わたしも、そう思った〜!」と言ったり、くすくす笑ったり、一緒にうーんと考えたり、小学生気分を楽しんでいました。
感性が素晴らしく、詩人のような素敵な表現があるかと思いきや、小学生男子が好きな言葉が沢山出てきたり…と、実際に小学生が書いただけあって、 小学生をぎゅぎゅっと凝縮したような本です。
夫も気になって、こっそりと読んでいたようで、「これ、すごく面白いね!!」と言っていました。
子どもも楽しめますが、小学生時代を思い出せる大人が読むと、なおさら楽しめると思います!
(うさぎのタンタンさん)
「あのね帳」、私の子どもの頃にもありました。
1年生の宿題で、「せんせい、あのね」で書き出すのがお約束の日記帳。
学校や家で起きたこと、日々思ってること、面と向かって先生に言いにくいことも、あのね帳には何でも書けました。
絵本には54個の子どもたちのつぶやきが、出席番号順に載っています。
思わずクスッと笑えるもの、詩人顔負けの素敵な詩、大人も共感しまくりの素直なつぶやき・・・どれもこれもその時その子にしかつぶやけない宝石のような言葉の数々。
名前を見ると昭和感あるお名前が並んでいて、もしかして自分と変わらない年代の子たちの作品なのかな、とちょっぴり親近感を覚えました。 ヨシタケシンスケさんのイラストがほのぼのと面白く、シンプルだけど可愛らしくて、懐かしさと新しさが絶妙な1冊です。(MYHOUSEさん)
大好きな一年一組せんせいあのねが、ヨシタケワールドで再び!
もうページを開く前からわくわく!
やはり最高でした!
こどものつぶやきって、なんでこんなに面白いのでしょう。
ドキッとさせられたり、やられたーって思ったり、笑いがとまりません。
ヨシタケシンスケさんのイラストがまた、ぴったりマッチして笑いを増幅させてくれます。
子どもたちのつぶやきと、ヨシタケさんのイラストコラボ。
こんなに心くすぐる組み合わせはなかなかありません。
子どもたちに大人気のヨシタケワールド。
この一冊がまた、新たなせんせいあのねを引き出すきっかけになりそうで楽しみです!(あさみーこさん)
『一年一組 せんせいあのね』連載第1回目、いかがでしたか?
今後、この連載では、イラストを手掛けたヨシタケシンスケさんのインタビューや「あのね帳」の生みの親、鹿島和夫先生のご家族の方へのインタビューなどいろいろな企画を予定しています。
さらに『一年一組 せんせいあのね』の単独レビューコンテストの開催も企画中。大賞受賞者にはクリスマスプレゼントとお年玉が一緒に来たような豪華賞品が当たるチャンスも控えています。
第2回の記事は12月中旬の予定です。次回はぜひ『一年一組 せんせいあのね』を手に、連載を読んでくださいね。