歌うと元気が湧いてくる!
- かわいい
- 盛り上がる
はるくんの家の猫「ぐうたら」は、なにをしてもほめられる。たとえば……。毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは、『ぐうたらねこ』。愛猫家としても知られるひがしちからさんが、自身の飼い猫をモデルに描いたというこの絵本、どんな内容なのでしょう。
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
実は愛猫家でもある絵本作家ひがしちからさんによる初の猫絵本! 描かれているのは、これ以上ないくらいの見事な「ぐうたら」っぷりを披露してくれる猫と少年の、これまた極めて平和な日常のやりとり。
ちっとも協力してくれないその態度や表情のふてぶてしいことといったら。けれど、マイペースであればあるほど愛らしく見えてくるのだから困ったものです。
最後はぐーちゃんの手柄か偶然か。そんなことはどっちだっていいですよね。猫を愛する人たちのニンマリした顔が浮かんでくるような絵本です。
そこにいるだけで
学校から帰ってきた時だって、食事やお風呂のあとだって、僕が最高に困っている時だって。目に飛びこんでくるのは、お腹を見せて、でろーんと力を抜き、あくびをしながらふかふかのソファーの上でゴロゴロしている「ぐうたら」の姿。その上、ちょっと何かをしただけでほめられている。はるくんじゃなくたって、思わず声に出てしまいますよね、「いいなあ」って。けれど、その顔はきっと笑っちゃってるはず。だって、もうそこにいてくれるだけでねえ……。
この書籍を作った人
1972年大分県に生まれる。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン科卒業。2004年、第5回ピンポイント絵本コンペで優秀賞を受賞。受賞作をもとにつくった『えんふねにのって』(ビリケン出版)でデビュー。作品に『ぼくのかえりみち』『いま、なんさい?』『えんふねにのって』(BL出版)『ぼくひこうき』(ゴブリン書房)『ユキコちゃんのしかえし』(偕成社)『おむかえ』(佼成出版社)など多数。挿絵に『だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ』(偕成社)『魔女ののろいアメ』(PHP研究所 )など。翻訳書に『ニブルとたいせつなきのみ』(ビリケン出版)がある。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。