こどものまほうつかい「グルポン」は、おうちへの帰り道、不思議な動物に出会いました。 小さくて弱々しくて、「オガー!オガー!」と泣いています。 「ぼく ンオイラっていうオガ。よわくて へんな なまえだから、だれも ともだちに なってくれないオガ」 と言う「ンオイラ」に、グルポンは魔法の杖をひっくりかえして、呪文をとなえます。「ぐるぐる ぐるぽん!」 すると、ンオイラもひっくりかえって、「ガオ〜!!」大きくて強い「ライオン」に変身! 次にグルポンが出会ったのは、白いおばけ。「わしの なまえは ズウボルテルテ」 ザザザーと大雨を降らせます。 このままでは家に帰れません。グルポンは、また「ぐるぐる ぐるぽん!」 するとどうでしょう、「ズウボルテルテ」がひっくりかえったとたん空が晴れてぽかぽかいいお天気に・・・。そう。ぐるぽんの魔法の力、もう分かりましたよね? そのほかにもおかしな出会いがたくさんあります。名前が逆さになっている変なモノたちは、もとの性質も逆転してしまっているから大変です。さあ、グルポン、どんどん呪文で彼らを正しい姿にしてあげて! 聞き慣れているはずの何かの名前が、逆さになったら知らない響きの別のモノになっちゃうって面白い。そして元の形がわかったときの、ホッとして笑っちゃう感覚。「ぐるぐる ぐるぽん!」グルポンの呪文は、子どもたちを、大好きな逆さ言葉の世界へ連れていってくれる魔法の言葉なんですね。 読み聞かせやお話会でも、怪物の正体を当てながら読み進めたり、読み終わったらオリジナルの逆さまおばけを作っても盛り上がりそうですね。 おや?表紙でも、グルポンは魔法をかけています。変身して現れたのは「りす」。ということは、ひょっとしてグルポンがはじめに出会っていたのは・・・!?
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
魔法使いのぐるぽんが出会った怪獣に呪文を唱えると、弱そうな動物「ンオイラ」は「ライオン」に、雨降りオバケの「ズーボルテルテ」は「てるてる坊主」に変身! 反対ことばあそびが楽しめる絵本!
小学生の息子がとっても楽しんで読みました。
ぐるぽんが呪文を唱えると
「ンオイラ」が「ライオン」に変身します。
ん?
逆さ言葉になるとみんないい子になるのですが
オヒメサマもさかさまだと結構怖いのです。
さかさまになっても変身しなかったのは・・・
言葉に興味を持っているお子さんにはもってこいの楽しい絵本です。
さかさまになるだけでこんなにも印象が変わってしまうなんて
本当に魔法みたいですね。 (らずもねさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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