ぼくって誰? 自分を見失ってしまった人、新しい出発を目指す人に。 「ぼくを探しに」の著者が贈る、自分探しの旅。
さあ、シェルビーおじさんがとびきり変なライオンのお話をしてあげよう。何しろこんな変なライオンはおじさんも見たことがない……えーと、あれは12月17日の金曜日、シカゴでのことだった。よく覚えている。何しろ、その日は雪がぬかるみはじめて……いや、やはりもっと前から話を始めよう。このライオンがまだ小さかった頃からだ。いいね。
獰猛で何人ものハンターを食べてしまったライオンが、鉄砲を撃つ技術を身に着け、サーカス団長に誘われて人間社会に入っていきます。
ライオンとしての本性を持ちながら、野生を忘れていく、不思議なお話です。
本当の自分を忘れてしまった先の、皮肉な展開が意味深でした。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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