「ぼくはおばけ。ケーキ屋さんをひらいている。 ぼくは誰もがおどろく おいしいケーキを作ることが大好き。」
美味しいケーキを食べさせて、驚かせるのが大好きなおばけ……なんだか聞いたことある? そう、多くの読者の涙を誘った絵本「おばけのケーキ屋さん」シリーズ待望の第2弾がこの作品なのです。
今日は、ケーキ作りはおやすみ。 なぜなら、おばけのケーキ屋さんは5周年を迎えるので、そのお祝いパーティーの準備に大忙し。 「ねえ おばけさん。なにをしているの?」 いつもケーキ屋さんに遊びに来る女の子がおばけに話しかけます。 おばけは自慢げにお祝いパーティーのことを説明するのですが、女の子の反応はいまいち。 だんだんムキになったおばけは、女の子に思わず約束するのです。 「パーティーの準備を手伝って、それで大成功したら、パーティーに招待した魔法使いに何でも願いごとを叶えてもらえるようにお願いしてあげよう!」 すっかり張りきって準備をする女の子を見て、おばけは考えます。 一体どんな願いごとがあるというのでしょう?
一方女の子は、おばけを驚かそうと、おばけたちが大好きな「おばけの実」を採りに出かけるのですが……。大盛況に見えたパーティーは、思いがけない展開を迎えます。
お互いを想いながらも、素直に口にしない二人のやりとりは、それぞれとっても健気でちょっぴり切なくなります。 でも、心で葛藤する小さな女の子を優しく包み込むのは、やっぱりおばけさん。 そして、女の子の秘密の願いごととは。
『おばけのケーキ屋さん』で登場する二人の思い出の話となっている今作品。 二冊で一つのエピソードとして味わえば、より深い感動を味わえるかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おいしいケーキを食べさせて おどろかせるのが大好きなおばけのケーキ屋さん。
今は、ケーキ屋さんの5周年をお祝いするパーティの準備で大忙し。
そんなおばけが、いつもお店にやってくる女の子にこう言います。
「手伝ってくれて成功すれば、何でもしてあげるよ」
それを聞いた女の子はやる気満々。 おばけは女の子があまりに一生懸命なので、 一体どんなお願いなんだろうと気になります。 けれど女の子は教えてくれません。
いっぽう女の子はおばけを驚かそうと おばけたちが大好きな『おばけの実』を採りに出かけます。
この実を食べれば、きっとおばけさんは喜んでくれる。 そう思った女の子は、『おばけの実』を こっそりケーキの上に乗せてしまいました。
さあ、いよいよパーティは明日です。
おばけのパーティは成功するのでしょうか。 そして女の子のひみつのおねがいとは?
「おばけのケーキ屋さん」シリーズ待望の第2弾!
前作もそうでしたが、かわいいだけじゃなく切なさが表現されているのがいいですね。絵もシンプルで分かりやすいので読み聞かせに向いていると思います。
個人的には、なんでも願いごとをかなえてくれる魔法使いがどんなキャラクターなのか見てみたかったです。次作にでてこないかな? (どこもだけさん 40代・ママ )
|