潮風といっしょに、海までいく。力づよい太陽が、砂をやき、キラキラ波がはねる──夏休みのあいだ、母親の実家のある小さな島で過ごすことになった小学校三年生の「なこ」は、海のある生活や緑いっぱいの町、ひとつ年上の男の子「かい」とともにいる時間の中で、これまでにない出会いをたくさん経験します。──少女のひと夏の成長物語。
ひなこの夏の出来事が、28ページの絵本の中に凝縮されて、きらめいています。
母親の出産の間、伊豆の小島にすむ母親の実家に預けられたひなこが、少年かいと出会い、様々な体験をします。
江頭さんのさわやかな絵の中に潮の香りが包み込まれています。
ひと夏の体験だから良いのでしょう。
夏休み前の読み聞かせにぴったりです。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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