ルイくんは、おとうさんが忘れたお弁当を届けに、電車でおとうさんの会社まで行くことに。 ホームで待っていると、やってきたのは大きな大きなピンク色の電車! 電車に乗って、かわいいくまの車掌さんの案内で探検すると、 中にはたくさんの家やお店、レストラン、図書館もあって、街が広がっていたのです。 そして電車の中を走る小さな電車まで・・?
この絵本の作者、座二郎さんは、会社員としての電車通勤の時間を活用して創作活動をされているアーティスト。 通勤時間に地下鉄で描かれたコミックス『RAPID COMMUTER UNDERGROUND(ラピッド・コミューター・アンダーグラウンド )』で注目を集めました。 電車を舞台に、夢と現実が溶け合ったような独特の世界が、今作では、子どもたちに向けたファンタジーとしてのびのびと開放されています。 着彩とコラージュは自宅で行っているそうですが、この絵本も通勤電車で描かれたというのですから驚きです。 複雑に入り組んで描かれた空間と、コラージュから覗くチラシの文字が、電車の不思議で雑多な雰囲気を盛り上げます。 ページをめくるごとに現れる景色を隅々まで眺めて、ルイくんと一緒に夢の電車を楽しんでみてください。
さて、こんな素敵な電車を、どんな運転手さんが運転しているんでしょう? それは絵本を読んでのお楽しみです!
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
お父さんの忘れたお弁当を届けようと出かけるルイくん。駅で電車を待っていると、大きな電車がやってきた。乗車すると、家のぬいぐるみにそっくりの車掌がにむかえられ、電車の中にある家や店、図書館をめぐり、小さな電車にまで乗ることに……。通勤漫画家の座二郎がおくる、不思議な電車の物語絵本。紙袋の裏に描き、チラシや地図などのさまざまな紙をはりつけて作り出した、建物や電車の複雑に重なり合った世界を冒険できる。
前回購入した「これはすいへいせん」同様、ジャケ買いです。
ダイナミックな表紙に心惹かれて…
帯の「サラリーマンが通勤電車で描いた絵本!」が気になって…
息子も電車が好きなので…
不思議な電車の車内が不思議な絵と組み合わさって、とても気に入りました。
息子は「こんなことってある?ないよねー」といちいち突っ込みを入れていました。
著者紹介で「建築会社に勤めるかたわら」と書いてあったので、普段きちんとした線で仕事していると、この作品の様なゆがんだ線で絵を描いてみたくなるのかな?ストレスたまってるのかな?などとサラリーマンの自分としてはとても共感できました(笑) (ヤッターペリカンさん 40代・パパ 女の子10歳、男の子6歳)
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