絵本、童話、児童文学の作家が、 本に込めた思いから創作秘話まで語りつくしました!
どきどきして、 わくわくして、 おもしろがって……、 お話が生まれてくる! 角野栄子
もくじ
1幼年童話──物語がうまれるとき 高楼方子×富安陽子×角野栄子
2絵本・翻訳──世界に通じる言葉のリズム 荒井良二×金原瑞人×角野栄子
3児童文学──会話文のおもしろさ ひこ・田中×令丈ヒロ子×角野栄子
4街や自然、動物からうまれる物語 あべ弘士×穂村弘×角野栄子
角野さんが国際アンデルセン賞受賞ということで、
前から気になっていたこの本を読んでみました。
巻頭の鼎談からもうドキドキわくわくでした。富安陽子さんと高楼方子さんと角野栄子さんが幼年童話について語られているからです。なんて豪華。お話を聞きたいと思っていた三人が集われているなんて。
ということで、出だしから心を掴まれたまま、最後まで一気読みしてしまいました。
私が特におもしろかったのは、各鼎談に必ず入る「自己紹介三つ どれがほんと?」でした。どの鼎談に参加された方々も、ユニークでそのお話からもそのお人柄が垣間見えました。
角野さんの「『あらかじめ』じゃない、パッと出てくるところから、すごくおもしろいものが、意外とほんとうのところが出てくるんじゃないかと思ってるの」という言葉になるほどなぁと。予定調和ではないルーティンでもないおもしろさって、普段私が子どもたちと接する時や、子どもの本を読んだ時に感じることでもあると、自分がなぜいまだに子どもの本を読むのか少しわかった気がしました。 (はなびやさん 50代・ママ 男の子16歳)
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