さあさあ、皆さん、ご注目! 当代随一のメオト絵本作家、長谷川義史さんとあおきひろえさんが、はじめてタッグを組んで訳した翻訳絵本の登場です。
『にゃんことわんことあかずきんちゃんとびっくりたまごとオオカミ、そんでもっておばあちゃんのタンス』 まぁ、なんて長〜いタイトル。 こんなに長いタイトルの絵本、かなり珍しいのではないでしょうか?
物語は、にゃんこがわんこに、有名なグリム童話『あかずきんちゃん』のおはなしをします。 でも、 「あかずきんって どんな パワーを もってるん?」 「あかずきんちゃん オオカミに「やさしさビーム」を くらわしたんやろ。」 ……と、いちいちヒーローもののおはなしに置き換えてボケたおすわんこ。 そんなわんこに、 「そういうの すきなんだったら、よそへいってくれる?」 「そうそう やさしさビーム ブイ〜ンって、ちがーう!!」 ……と、軽快なツッコミを入れるにゃんこ。 そう、この絵本は1人よりも2人でかけあいをしながら読むのがオススメの絵本なのです。 お子さんと一緒に、もしくはパパママがタッグを組んで、聞き手を笑わしにかかってください。 「びっくりたまごってなに?」 「おばあちゃんのタンスって、あかずきんちゃんに出てきたっけ?」という、タイトルを読んだときに感じた疑問も、漫才のようなやり取りをしているうちに、きっと解決する……はず? 聞き手の爆笑を取れた日には、漫才の名人になれたような気分になること間違いなし!の1冊です。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
わんこは『あかずきんちゃん』のお話をしりません。にゃんこは、わんこに本を読んで聞かせてくれますが…。 あおきひろえさん、長谷川義史さんご夫婦ならではの息のあった訳が楽しい絵本です。
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