はずかしがりやのくまさんのお話です。 森に住む白いくまさんは、みんなと友だちになりたいけれど「ハズカシイ! ハズカシイ!」。 「ハズカシイ」でいっぱい。 「こんにちは〜」と誰かに声をかけられても、逃げ出してしまうんですって。 大きなくまさんなのに、変だなあ〜。
でもくまさんは優しい心をもっていて、森のみんなが困っていると、役に立ちそうなものをこっそり切り株の上に置いたりするんです。 それを見つけたみんなは「わあ!」と喜びます。
ある日、うさぎさんが川に落ちたのを見て、助けようとしたくまさん。 長いつるを川に投げてあげたはいいのですが、木からどっし〜〜ん!と落ちてしまいます。 「ハズカシイ! ハズカシイ!」と一目散におうちへ帰ってしまった、くまさん。 あとに残されたみんなは、足あとを見て「これはくまさんがたすけてくれたのかもしれない」と気づきます。 くまさんにありがとうを言いたいな。 どうしたら出てきてくれるかしら。 森のみんなが話し合って、考えついたことは……?
みんなの役に立ちたい、でもハズカシイ! はずかしがりやのくまさんの気持ち、そしてけなげな行動に、ほのぼのします。 みんなのためにと、おふろで一生懸命自分をきれいにするくまさんが可愛いです。 「どういう意味?」と思ったらぜひ本を読んでみてくださいね。 くまさんの、照れた笑顔のわけがわかりますよ。
最終ページのちょっとした絵探しも、親子で楽しめるポイント。 森のイラストレーションが可愛い、はずかしがりやさんに読んであげたい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
友だちがほしいけれど、はずかしがりやのくまさん。森のみんなもくまさんと仲良くしたいのだけれど・・・。お友だち、ちゃーんとできるかな?
6歳次女に借りました。
優しいしろくまさんのお話です。このしろくまさん、とっても恥ずかしがり屋で、みんなに顔を見せないんです。「恥ずかしい、恥ずかしい」って逃げちゃうんです。
恥ずかしがり屋さんの子がこれを読んだら、恥ずかしがりを克服できちゃうかも。 (きーちゃんママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子7歳)
|