主人公のお姉ちゃんは、ふうちゃんに絵本を読んであげたり、数を教えてあげたりと、ふうちゃんの面倒をよく見ます。
しかし、ふうちゃんは、しょっちゅう、動物の名前や数を間違えます。そのうち、できないことがあると、「ごめんなさい」と言うのが口癖になってしまいました。
ある時、遊びに来たおばあちゃんがお母さんに、「このこ めは、ちゃんと みえてる?」と尋ねます。その時は見えていると信じていたお母さんでしたが、心配になり、次の日、家族全員で眼科に行きました。そこで、ふうちゃんは、遠くのものは見えているのに近くのものが見えていないことが判明するのです。
お父さん、お母さん、そしてお姉ちゃんも、早く気づかずに「ごめんさい」と、ふうちゃんに謝ります……。
私たちの周りには、わかっているようでわかっていないことがあることを理解していなければならないということを伝えます。心にジーンと響く、感動がいっぱいの絵本です。
間違いが多かったり、すぐに転んだり。
幼い子供だったら普通にあることですから、体の成長に問題があるとか、目や耳に問題が・・・なんて、なかなか気付かないですよね。
でもこの本のお父さんやお母さんは、おばあちゃんの何気ない言葉に気づきを感じて、病院を訪れる。
どんなにか子供のことを考えていたのだろうと、その愛情を感じました。
そして、子供にも「ごめんね」と素直に謝れる姿勢。
いろいろと考えさせられますし、見習わなければと思うお話でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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