世界各地でおこる紛争、テロはもう、私たちにとって関係のない話ではありません。この本は、2012年8月、シリア内戦を取材中に銃弾に倒れたジャーナリスト、山本美香さんが、若い人々や子どもたちに、伝えようとした戦場の真実です。
戦場のなかに日常があり、生と死がとなりあわせの毎日。それでも生き抜こうとする人々のたくましさ。人間とは何か、戦争とは何かについて深く考えさせてくれる写真絵本です。
戦場での写真を撮り続けるジャーナリストの山本さんが見た、現地の人々の姿。
写真だけでもかなり衝撃的で、子供に見せるにはかなり勇気がいります。
でもそれだけのことが、世界の何処かで起こっているということを私達は知らなければなりません。
戦地で生きる、ごくごく普通の生活をしてきた人々の言葉は、本当に重い。
この先どうなってしまうのか、見ている方にも不安を与えます。
だからこそ、読んだ人には、この先世界がどうなっていくべきなのか、考えて欲しい。
世界に生きる人々が、どうしたら幸せになれるのか、考えて欲しい。
そう思わずにはいられない一冊でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子9歳)
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