外は雪。だれとも遊べなくてつまらないウサギのところへ、床下からモグラがやってきました。
「モグラくんはいいなあ。穴をほれば、みんなとあえるんだからね」 「それなら、いっしょに穴をほればいいのさ。」
とてもすてきなおもいつきです。 ふたりはどんどん穴をほり、キツネの部屋、イノシシの部屋へ。
合奏したり、絵をかいたり、ともだちがいれば、冬だってゆかい。 みんなはついに、ぐっすり眠っているクマの部屋へ……
地下をのぞきみるような絵と、ほのぼのとした動物たちのやりとりが楽しい、冬にぴったりの絵本。
新人絵本作家ばんたくまのデビュー作です。
動物たちが地下で土を掘りながらお友達の動物たちのおうちをたずねてまわります。
突然部屋の壁が壊れてお友達がやってくるという状況、本当に起こったらかなり驚いてしまいそうですよね。
地下にある動物たちのお部屋はそれぞれ個性があらわれていて見ていて面白かったです。雪が降って寒くて外に出れない冬でも、こうやってお友達と遊べるのはなかなか楽しくてよいものですね。 (てつじんこさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)
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