ある日、おおかみがお茶を飲んでいると、裏庭でしくしく泣いているひつじを見つけました。 「どうしたの?」と、おおかみが聞くと、 「毛をなくしてしまったんです」と、ひつじは答えました。 「毛?」 「あつかったから、脱いでお昼寝をしていたんですけど」
「はてさて、おかしなこともあるもんだ」と、おおかみは思いました。 「毛を脱ぐひつじがいるなんて」
「風に飛ばされてしまったのかもねぇ」と、おおかみが言うと 「このままじゃ帰れません……」ひつじはとても困った様子です。
そこで、おおかみは一緒に毛をさがしてあげることにしました。
次々におこる「おかしなこと」に首をかしげるおおかみの様子は、思わず真似をしたくなってしまうかも? 最後は、クスッと笑える「おかしなこと」が待っています。 第8回MOE絵本屋さん大賞新人賞第一位を受賞した著者によるユニーク絵本。
タイトル通り、おかしなお話でした。
私も「このオオカミ、ヒツジを食べないのかな。いや、このヒツジがほんまは悪い妖怪なんかも」と、あれこれ考えながら読みました。
最後に、私と同じく、オオカミがヒツジを食べなかったところにツッコミを入れているページがあり、笑ってしまいました。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
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