![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
100人を超える偉人が登場する偉人図鑑。 科学者、冒険家、音楽家、芸術家、博物学者・考古学者、医学者、教育者・指導者、実業家、王様・君主、女王・王妃、という10のパートに分けられ、それぞれのジャンルの偉人が紹介されます。 偉人たちの一生を伝記のように読むことができるのですが、他の偉人図鑑とちがうところは、偉人たちの生涯が、同じページに、0歳から70歳以降まで、5歳単位でずらっと並んで比べられているところ! この図鑑のコンセプト「くらべる」とは、偉人たちの人生を、年齢で比較しながら学べるということなのです。
「パート1 くらべる科学者」では、フランクリン、マリー・キュリー、アインシュタイン、ニュートン、湯川秀樹、5人の科学者が紹介されます。 例えばその中から、アインシュタインと湯川秀樹をピックアップしてみると・・? 10代を比べてみると、アインシュタインは、とにかく暗記が苦手で算数以外きらいな少年。対する湯川秀樹は、物静かで何かを聞かれても「言わん」としか答えず、「イワンちゃん」と呼ばれていたのだそうです。 30代で、アインシュタインは、論文が評価されチューリッヒ工科大学で大学教授になっています。湯川秀樹は、同じ歳の頃、論文「中間子論」を世界に発表するも誰にも興味を持ってもらえませんでした。 その後、アインシュタインは40代で相対性理論を発表し、湯川秀樹は50代でノーベル賞を受賞します。 大きな功績を残した二人の科学者の人生も、年齢という軸で比較すると、浮き沈みがあったり、いろいろな人生の流れがあって面白いなあと思います。また比べることで、その人となりが際立って見えてくるようにも感じます。 「くらべる科学者の通信簿」のコーナーでは、偉人の人生の浮き沈みが年齢ごとの折れ線グラフになっていて、どんなところが素晴らしく、何が苦手だったか、「優・良・可」の3段階で評価がついています。 ちなみにアインシュタインは「ひらめき:優 身だしなみ:可 運:良」。湯川秀樹は「持久力:優 れん愛:良 人づきあい:可」だそうです。なんだか親しみが持てますね。
メインページのほか、「対決ページ」では各ジャンルのライバルを1対1で比較。「もっと比べるページ」では、細かなテーマ設定で、よりマニアックに比較することができます。
順番に読んでもよし、好きな偉人の登場するページから読んでもよし。 フルカラーでイラスト満載、文章もわかりやすく、小学生から楽しめます。 偉人の偉人たる所以を知ったり、逆に親しみやすさを感じたり、この図鑑から見える偉人の姿に、子どもたちは、何を感じるでしょうか。 偉人たちの功績を知ることはもちろん、人生を彩るエピソードもたっぷり、コラムや豆知識など、たくさんの情報が詰まった読み応えのある一冊です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
アインシュタインからクレオパトラまで総勢110人の偉人の人生を1100点以上のイラストで華やかな功績や知られざる努力など、くらべながら紹介する新感覚の偉人伝。誕生から死亡まで人生の中で起こったエピソードも解説。くらべることで、偉人の偉人たるゆえんが見えてくる!
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