人間の肉体と精神の一体化からうまれる、精緻な心理描写に優れた作品の多い、D・H・ロレンス。彼の短編作品のなかから「二番がいちばん」「乗車券を拝見します」「木馬のお告げ」ほかで劇薬のような愛の先へ読者を招待する。
●編集者コメント 読んでみたかった、作家との出会いの一冊にきっとなる! そんなシリーズの二巻めです。多くの名作を世に遺した、世界の作家たちの短編を、すべて新訳でお届けします。底知れぬ読書の楽しみへ、いざ! 絵本作家・ヨシタケシンスケが、物語世界旅行へお連れします。この巻は、D・H・ロレンスの「二番がいちばん」ほか、人間の肉体と精神の一体化からうまれる、精緻な心理描写にすぐれた短編のなかから、7編をセレクトしました。
「チャタレイ夫人の恋人」を読んだのは中学生の頃だったでしょうか。それ以来のロレンスですが、作者は短編にしてもドキッとする心理描写が冴えています。ちょっと性的なくすぐりもあるのですが、ヤングアダルト世代にとっては理解圏内なのでしょう。「馬商の娘」、「木馬のお告げ」が印象に残りました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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