|
ガブリエル・バンサンは、言葉少なに、心の表現、お互いの気持ちのやり取りの表現が絶妙な絵本を数多く描いていて、様々なことを感じさせてくれます。
この「海べで」は、『パプーリとフェデリコ』三部作の二作目。
前作で知り合った老人のパプーリとフェデリコが海に出かける話です。
初めて見る海に、驚き、感動して、波の中まで入っていくフェデリコ。
無謀な振る舞いに、叫び、初めてフェデリコを叱ったパプーリ。
叱られたことで、パプーリの自分への愛情を受け止めたフェデリコでした。
それから、パプーリの取り出した笛でふざけ合う二人。
パプーリとフェデリコが心から打ち解けていく様子に感動しました。
叱られることに愛情を感じること。
素晴らしいコミュニケーションです。
バンサンの素朴でありながら重厚な絵がとても印象的です。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
|