この絵本は、世界中で愛されている「にじいろのさかな」シリーズの作者、マーカス・フィスターさんの絵本デビュー作です。刊行は、1986年。 「にじいろのさかな」シリーズは2017年に25周年を迎えるロングセラー絵本。 著者の原点であるデビュー作が、31年の時を経て、ようやく日本語でも読めるようになりました。
ふくろうちゃんは、起きるのが苦手な女の子ふくろう。 起きたと思ったらまたうとうと……。 やっと起きたころにはお友だちはみんな遊びにいったあとで、ひとりぼっちになってしまいました。 星がいっぱいの空をひとりで飛んでいると、一軒の家を見つけ、そこで寝ていた人間の男の子に出会いました。 男の子と遊びたいふくろうちゃん。 夜中だから眠くてたまらない男の子。
夜を生きるふくろうと、昼に活動する人間の男の子、ふたりの関係は、どうなっていくのでしょうか……?
少し影のある色使いがとても美しく、影があるからこそ夜の光がキラキラとまぶしく光っているように感じられます。 やさしさが積もっていくような絵の世界観に、ほっこりと温かい気持ちになるでしょう。
そして……、この絵本は、本当に「にじいろのさかな」シリーズの“原点”なのです。 本書を横向きに置いてみると、ふくろうちゃんが、にじいろのさかなに見えてきませんか!? 実は、作者のマーカス・フィスターさん自身が、横向きに置かれたこの絵本の表紙を見たとき、ふくろうの羽根がうろこに見え、だんだん魚に見えてきたことで、「にじいろのさかな」のおはなしを描こうと思い立ったのだとか……。 そんなエピソードもファンにはたまらない一冊。ぜひ、たっぷりとご堪能ください!
(洪愛舜 編集者・ライター)
ちいさなふくろうちゃんは、おひさまがしずむころ、目をさまします。 あるよる、ふくろうちゃんは、男の子とともだちになりました。 でも、昼にねむるふくろうと、夜にねむる人間では、なかなかであうことができません。 それでもあいたいと思ったふたりは……。
「にじいろのさかな」の作者の絵本です。
こちら「ねぼすけふくろうちゃん」の方が先に描かれたお話で,「にじいろのさかな」の原案にも繋がったものということでした。
イラストの色合いや雰囲気がとっても素敵な絵本で,ほんわかした気持ちに見ているだけでなれます。
夜行性のふくろうの女の子と人間の男の子のお話。
生活時間が違う二人はどうなっていくのでしょうか。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子8歳)
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