モンゴルに暮らす遊牧民の少年スフ。ある晩、生まれたばかりの白い子馬を見つけて帰ります。スフは子馬をシロと名付け、大切に育てあげました。ある年の春、競馬大会でシロに乗ったスフはみごと優勝。すると、白馬に惚れこんだ王さまは、スフから強引にシロを奪いとってしまいます。シロは命がけでスフのもとへ帰るのでしたが……。伝統楽器『馬頭琴』の由来にまつわる、少年と馬の哀切な物語です。
馬頭琴の由来に関した物悲しいモンゴル民話の紙芝居です。
少年スフと白馬シロとの出会い、成長と固い絆が、情緒豊かに描かれています。
降矢洋子さんの絵は、聞き手を引っ張りこんで包み込むようで、とても効果的な構図で、読みやすく伝わりやすいと思います。
読み終えて、余韻の残るお話でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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