移民の子・ロラはある日宿題で、生まれた国の絵をかくことに。 赤ちゃんのころ移住してきたため、生まれた「島」のことをおぼえていないロラは、家族や近所の人に聞いてみることにします。 毛布みたいに大きなコウモリ、とまらない賑やかな音楽、頭のサイズ程もあるマンゴー、色彩にあふれる人や家、詩にうたわれるような浜辺――そして、「怪物」についても。 ロラは夜中までかかって、ノートをうめつくします。
移民たちのための学校なのでしょうか。
自分の生まれた国を絵に描くという宿題が出されて時に、皆それぞれに語る思い出に、私はどこの国か想像していました。
でも、ロラは小さな時にアメリカに来たので、どんな国だったか解りません。
同じ国から来た人たちは、それぞれに思い出を語りますが、嫌な思い出よりも楽しい思い出が出てきます。
嫌な思い出は口にも出したくないのでしょう。
解説を読むまで、私には想像できなかったのですが、大変な
思いで国から離れた人たちの、心の傷がうかがい知れました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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