現代の子どもたちがなかなか聞くことのできない戦争のお話を体験者に取材した絵本。静岡で和菓子店春木屋を営む前島リエさんの家。飼っている猫のチーヤンが子猫を生んですぐに、空襲に見舞われてしまう。リエさんはチーヤンを連れて逃げようとするが……。
炎に消えた命がリエさんや家族の命でなくて良かったとは思いました。
でも、目の前で炎に包まれた人を見てしまったこと、飼い猫が子どもを守るように一緒に焼け死んだことの恐ろしさは、生き残ったからこそ、心に刻まれて消えることはないのでしょうね。
一歩間違えば自分たちがそうなっていたのですから。
悲しい思いはしたくないし、してほしくないと、つくづく感じました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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