月がとってもきれいな静かな晩は、不思議なことが起こるようです。 おばあさんが窓の下に座って針仕事をしていると、めがね売りの男がやってきました。 目がかすんで困っていたおばあさんは、大喜びでめがねを買いました。 そして、夜も更けたころ、今度は指をケガした女の子が訪ねてきます。 傷口をよく見るために、おばあさんがめがねをかけると……
“日本のアンデルセン”と呼ばれた小川未明の美しく幻想的なお話です。 付録の楽譜を利用して、BGMを流す演出をすることもできます。 紙芝居とBGMで、不思議な空間をつくり出して、読みきかせてあげましょう。
小川未明の短編童話を19枚の絵に分割して、とてもゆったりした余韻のあるお話に仕上げています。
諸橋さんの叙情的な絵がとても効果を奏していると思いました。
おばあさんの優しさ、目の危うさが伝わってきました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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