まあるい形に目がふたつ。 鼻がひとつに、口もひとつ。 これだけであっという間に・・・「かお」の出来上がり!
口が大きく開いて「たのしい顔」、ヘの字になれば「かなしい顔」。 目がつりあがって「おこった顔」、眉毛もさがって「こまった顔」。
ふしぎ、ふしぎ! パーツは一緒なのに、形がちょっと変わるだけで、こんなにも表情がくるくる変わっちゃう。 さて、甘いものを食べた時にはどんな顔になる? いたずらする時には? ママの顔はどんな顔?パパはどの顔に似ている?
あかちゃんは「かお」が大好き! だから、ページをめくるたびに色んな「かお」が登場するこの絵本。楽しくて仕方がないはずです。 そのうちに大好きな「かお」のページができたり、まねっこしはじめたり。「ママ」なんて指さしをはじめたりして! そんな様子の変化を見られるのも、絵本を読んであげる時の醍醐味ですよね。
作者はあの柳原良平さん(「アンクルトリス」と言えばピンとくる?)。小さい子どもたちに向けた絵本もたくさん手がけられているのです。だけど、色合いといい、軽妙な線といい、そのセンスの高さに大人もついつい顔がほころんでしまいます。
さあさあ、最後はみんなの「いいかお」を思いっきり見せてくださいね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
楽しい顔、悲しい顔、笑った顔、泣いた顔、いたずらな顔…。さまざまな顔の表情を大胆にデフォルメして切り絵で表現した“表情の絵本”。赤ちゃんはもちろん、幼児も絵本を見ながら百面相をして楽しんでいます。
かお かおにめがふたつ はなはひとつ
と、ページをめくる度に顔がどんどん完成されていく。顔ができたら、次は表情。
たのしいかお かなしいかお
と、とても簡単な顔ですが、しっかりと表情がかかれています。
子供がお腹にいるときから読み聞かせていました。
赤ちゃんの時でも、しっかり絵本をみつめていて、1歳になっても大好きな絵本の一つでした。
産まれてきて目がみえるようになってからは、お母さんの顔を見ては、色々と感じてきている事だと思います。
それがこの絵本の中に、しっかりと詰まっていて、赤ちゃんにとっても、もっとも身近な内容の絵本だと思います。
読んでいる自分の声も、怒った顔のページでは怒った感じに、笑った顔のときは微笑んで、困ったら困った声で、自然と自分の顔の表情も絵本と同じになっいて、それに合わせた声を出して読んでいました。
そういう意味でも、絵本を読んでる間に、赤ちゃんにはしっかり感情と表情を伝える良い機会にもなったのではと思います。
そんな読み手の感情がおもむろにでるこの絵本は、本当に魔法の絵本だと思います。絵本に描かれている顔と声が絵本から飛び出した状態です。なぜか読み手もすっかり絵本と同じ状態になっていました。
泣いた顔や、怒った顔、笑った顔、すべて理解できるようになるまではお腹にいるころから読み始めていたら相当先だとは思いますが、きっと絵本の中の顔と、日常の自分をとりまく人達の顔をしっかりかぶらせていたのではと思います。
そのうち、この絵本の顔の真似をするようになりました。
真似をしている子供の顔の表情が、とっても豊かになりました。 (ルザさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子4歳)
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