「そらまめくん」著者なかやみわさんの新作
春になったらきれいな花を咲かせ、夏には青々として葉っぱでこかげをつくり、 雨が降ったら雨宿りのかさとなり、皆の役に立っていた木。やがて年をとった木はきられて、きりかぶになりました。すっかり役立たずになってしまったことを嘆いていたきりかぶにうさぎのきょうだいやこりす、あり、こねずみ、はりねずみたちがやってきて、きりかぶに言います。「あなたを かりても いいですか?」。そして、きりかぶが言います。「いいですよ。こんな わたしで よければ、 どうぞ。」きりかぶは、自分が役立たずではないことに気がつきます。そしてこれからも皆を喜ばせようと思いました。すっかりみんなと仲良くなったきりかぶは、皆からきりじいちゃんと呼ばれて毎日楽しく過ごしました。
【編集担当からのおすすめ情報】 きりかぶシリーズは7月、10月にも発行予定。心を育てる絵本です。
なかやみわさんのお話しは小さな子でも楽しく読めるお話しばかりなので、よく手に取ります。役目を終えてきりかぶになった一本の木。きりかぶになってもう花を咲かせることも葉っぱをつけることもできません。だけど森の動物たちが次々ときりかぶのおじいさんの元にやってきて、様々な使い方をしていきます。次第にきりかぶは自分が役立たずではないことに気がつきます。優しくてあたたかいお話しで、読み終わったあと幸せな気持ちになりました。 (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子8歳)
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