復刻版は縦書きで絵は山内春雄さん、パステル調の柔らかい絵です。
特製版は横書きで絵は堀内誠一さん、犬のきかんぼの一面が表情に表れています。
石井桃子さんとの仕事はこの『いぬとにわとり』と『こすずめのぼうけん」でしょうか。
堀内さんの描く動物たちって、どこか人間の子どもを彷彿とさせるようないきいきとした表情が特徴的に思われます。
息子が夫の実家にいたみんなが困るようにいたずらねこを、4歳ぐらいの時に追っかけまわしていたことをこの本を読んでいたら思いだしました。
動物を追いかけまわす、ちょっかいを出すそんなことって子どもはするなあと思って見ていました。
機会があったら、特製版と復刻版を読み比べてみてください。文章も変わっている個所があります。
さすが石井桃子さん。ご自分の書いた文章を納得がいくまで変更されるという作品に対する真剣さが感じられました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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