プラスチックごみの海洋汚染を考える絵本
いろいろな形の製品を安く作ることができて便利なプラスチックは、1950年代ごろから、わたしたちの生活の中に急速に普及してきました。しかし、このプラスチック、微生物に分解されて自然に還るものではなく、半永久的に存在するので、ごみになったときに大きな問題を生んでいます。 世界中で毎年800万トンものプラスチックがごみとして海に流れ込み、海にすむ生き物たちを傷つけたり、命をうばったりしています。そしてこのままだと、2050年には、海に漂うプラスチックごみの重さは、海にすむ魚の重さよりも重くなると言われています。 この絵本では、人間が出したプラスチックごみが、どのように海を汚し、海に暮らす生き物に影響を及ぼしているのか、そしてきれいな海を取り戻すにはどうしたらいいのかを、美しいイラストと分かりやすい言葉で伝えます。 さらに巻末では、様々な角度から、プラスチック海洋汚染について解説し、今すぐわたしたちができることを、一緒に考えていきます。
【編集担当からのおすすめ情報】 青い海に、色とりどりの・・・・・・プラスチックごみ! 一見美しい表紙絵、そのギャップが生むメッセージにドキッとします。 アメリカで刊行された絵本ですが、巻末は、日本の実情も盛り込んだ解説になっています。 小学生の男の子が翻訳した、海の環境問題を考える絵本です。
僕たちはなんという事をしてきたのだろう。
何気なく捨ててしまったごみが、あるいは収集されて処分を誤ったごみが、海の中でとんでもない連鎖を続けている事を、改めて突きつけられたような気がした。
そして、海の中で起こっていることが、魚を食べることで自分たちを巻き添えにしようとしている事を知ってしまった。
何とかしなければいけない。
一人二人の問題ではなく、人類としての意識改革が必要だろう。
そう考えると、この本は立派な啓蒙絵本に違いなく、広く拡がっていって欲しいと願う。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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