ひとりひとり 違う目と鼻と口をもち ひとりひとり 同じ青空を見上げる
ひとりひとり 違う顔と名前をもち ひとりひとり よく似たため息をつく
「ひとりひとり」ではじまるフレーズの連なりと、やわらかなイラストにより描き出されるのは—— この地球に生きる、すべての人々が抱える孤独と、自由。 そして、たしかな絆のニュアンス。
谷川俊太郎さんの詩と、画家いわさきちひろさんの水彩画が共演する絵本です。
子どもの幸せと平和をテーマに描かれる、いわさきちひろさんの水彩画。 初期より、社会の中での孤独と、宇宙の中での孤独という、ふたつの視点から人間を捉えてきた谷川俊太郎さんの詩。 そのふたつが混じり合って、どこか切なくも、さわやかな読み心地と、余韻を引く、あたたかな読後感になっています。
家族であれ、恋人であれ、人間は究極にはひとりとひとりの集まりでしかない。 時に身近な目線で、時に巨視的な目線で描かれる、ひとりひとりが違うということの孤独。 でも、だからこそ結ばれる、絆のつよさ、やさしさ——
多様性や平等がつよく叫ばれる今だからこそ、よりつよく、豊かなメッセージとなって胸に響く一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
ひとりひとりでいることを余儀なくされているいま、 あらためて胸にせまる 谷川俊太郎の詩『ひとりひとり』。 いわさきちひろの深くやさしい絵といっしょになり、 大切にしたい1冊の絵本になりました。
ひとりでいること。 ひととつながること。 読み進むうちに、しずかな勇気がわいてきます。
この世の中に生まれてきた人は みんな違った顔をして 心も違うこと考えていますね
同じ花を見ても 虫を見ても 空の雲を見ても 感じ方は違います
ひとりぼっちで考えて 一人でいたくないと・・・
ふるさとは 同じこの地球
地球ではいろんな争いがありニュースを見るのが いやです
でも ほっこりできる 人の気持ちに触れると ほっとして 明るい気持ちになれます
谷川俊太郎さんは ひとりっこで育ち 結婚しふたりになり
子供ができて・・・
身内の関係も 元はやはりひとりひとりなのだと・・・
詩人 谷川俊太郎さんの 孤独を感じ
この絵本を読みました
人は ひとりじゃさみしい でも・・・ 孤独を味わう事たくさんありますよ
さみしいから みんなと集いたいと 仲間を求めるのでしょうね (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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