おいしいもりにやってきたぶどうくんは、元気な男の子。 今日は大縄跳びの仲間に入れてもらうことにしました。
果物と野菜たちは、何回連続で跳べるか新記録に挑戦中! でも、ぶどうくんたら、ちっとも真面目に跳ばないのです。 怒ったりんごちゃんは、ぶどうくんの葉っぱとつるが邪魔だから切ってくるようにと言いました。 すると、今度はぶどうくんが怒って行ってしまいました。 りんごちゃんに言いすぎじゃないかと言う他の果物や野菜たち。 なんだか気まずい雰囲気になってしまいました……。
そこへ現れたのは、乾いた心が大好きな砂の妖怪「サバクダー」。 サバクダ―は熱い砂をまき散らし始め、おいしいもりは大ピンチ。 と思ったら、待ってました、やくみレンジャー! 「おいしいもり」シリーズではおなじみのヒーローです。 颯爽と登場した彼らはサバクダーに立ち向かいますが、少々押され気味。
その様子を見ていたのは、ぶどうくん。みんなを助けるため、サバクダーに挑みます。 つるを伸ばして戦うぶどうくん。さっきまでとは別人(別ぶどう?)のようです。 ちなみに、世界には砂漠で育てられているぶどうもあるんだとか。ぶどうって結構強い植物なんですね。
ぶどうくんだけではない、個性豊かなおいしいもりの仲間たち。 レモンちゃん、いちごちゃん、ももちゃん、りんごちゃんが主人公の、他の「おいしいもり」シリーズも一緒にじっくり味わってみてくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
『レモンちゃん』『いちごちゃん』『ももちゃん』『りんごちゃん』に続く、「おいしいもり」シリーズ第5弾! かわいいだけじゃない★やくみレンジャーが大活躍の男女ともに楽しめる絵本。
ぶどうくんは、元気いっぱいな男の子。おいしいもりで大縄跳びをしている果物と野菜たちをみて、仲間に入れてもらうことにしました。ところが、ぶどうくんは、ふざけて踊ってみせたり、葉っぱやつるをひっかけてしまったり、みんなの邪魔をしてばかり。そんなぶどうくんに、みんなは文句を言いだしました。するとそこへ「ギスギス ガサガサ かわいた こころ だーいすき」。どこからか、砂の妖怪・サバクダーが現れ、あっという間に果物や野菜たちは砂に埋もれてしまいました……。 そのときです! 騒ぎを聞きつけたやくみレンジャーがやってきました。ところが、サバクダーに熱い砂嵐をかけられ大ピンチ! もうダメかと思った次の瞬間、そこに立っていたのは……⁉
ぶどうくんの活躍については、やや唐突というか無理やりな感じがしましたが、このお話の前提となるくだものとやさいのけんかや、そこに現れた「サバクダー」には「なるほど」と思ってしまいました。けんかをしてギスギスするとカサカサする。本当にそうだと思います。気をつけたいです。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子5歳)
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