絵本で知ろう! SDGs(エスディージーズ)、と副題にあります。小学校低学年から、絵本感覚で環境問題を学べる作品です。
まるでドキュメンタリー映像を見ているような構成です。
きみは「気候変動」という言葉を聞いたことがあるかな? 「気候変動」は地球上のすべての生き物に関わる問題なんだ。
子どもたちに向けて易しく解説しているのはもちろんのこと、読者に優しい語り口で、問題点を提起します。注目は、聞き手の子どもが登場し、素直な感想や疑問点を言うシーンが配されていることです。
それは大変! でも「気候変動」ってなあに?
解説は、「温室効果ガス」などにも踏み込んだ、本格的な内容ですが、子どもを登場させることで、身近な問題に落とし込み、理解を手助けしてくれます。 後半は、様々な問題点について、どうしたらいいか、とアプローチしていきます。最後には子どもが「大切なのはひとりひとりが行動すること。」と語るのが心強いです。きっと、考えてみよう、一緒に行動してみよう、という気持ちにさせてくれるでしょう。 巻末には、「わたしたちにできること」という行動のヒントもあります。
きみのアイデアは?
最後の問いかけは、自由研究や調べ学習にも重宝しそうです。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
近年の急激な気候変動は大問題。地球上の生き物すべての暮らしにかかわる気候変動の仕組みを、ユーモラスなイラストと語りかけるような文章でわかりやすく伝えます。この問題を解決するための取り組みや、子どもたちが今できるアイデアも紹介。自然が大好きな子どもたちに、また社会に目を向けはじめた子どもたちにおすすめの絵本です。
地球温暖化によって、自分たちを取り巻く環境がどんどん悪くなってきていることを、既に多くの人は知っていると思います。
異常気象に依って、環境の悪化や時には命の危険を感じるまでになっている現在、私たちはただ受け身でいることは、気候変動止めることに何の効果ももたらしていないことを改めて突きつけられました。
極めて直接的な事実を、解りやすく説明している絵本です。
大人も子どもも一緒に考えていかなければと思います。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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