水面に白いアワがぶくぶく……。 「水の奥に何がいるのかな?」とわくわくしながら縦方向にページをめくると、いろんな動物が元気いっぱいに「ざばあ」と飛び出します。 縦長画面の効果か、いっしょに水の中にいる気分になれる、縦開きの幼児向け絵本です。
最初はアワの下に、黒い小さな魚のシルエット……。と思ったら「ざばあ」と姿を見せたのは、白い体にオレンジの模様が色鮮やかなコイ! そうそう、水中では小さく見えたのに、水面に顔を出すと思ったより大きくて、びっくりすることありますよね。
最初は小さめな「ざばあ!」だけど、だんだん深いところの、ほの暗い水の色になってきて……。 次はもっと奥から大きな「ざばあ!」が来るの!? と思ったら、子どもが笑ってずっこけそうなオチ。 さすが、素朴で笑えるユーモアに定評ある2人の絵本作家、新井洋行さんと田中六大さんのコンビです。
「ぶくぶく……」のシルエットから、次に現れるものを当てっこするのも楽しい。 この本を読んだら、お風呂やプールで「ぶくぶく……ざばあ!」と真似っこ遊びをしたくなりますよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
人気絵本作家、新井洋行さんと田中六大さんの最強タッグ! ぶくぶく……水面に浮かぶ怪しい泡。水のなかから飛び出すものは!!?
まだまだ暑い日に、涼しくなれる絵本。 迫力満点の絵が、きもちいい!
新感覚の推理作品でしょうか。
水面に浮かぶ泡と、水面に映る影から、誰が登場するか推理する趣向です。
あやしい泡に、このシチュエーション、なかなかドラマティックです。
ぶくぶくというオノマトペも愉快です。
ラストへ向けては、子ども受けを狙ってでしょうか、びっくりです。
新井洋行さんの作品ですが、絵は田中六大さん。
なるほど、のテイストだと思います。
シンプルなので、小さい子から楽しめそうです。 (レイラさん 50代・ママ )
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