うちの家族には、みんなそれぞれ好きなことがある。パパは絵を描くし、ママの部屋には昆虫の資料がたくさん。お兄ちゃんは音楽が好き。好きなことがあるって、いいな。私だっていろいろ挑戦してみるけど、なかなかピンとくるものがない。でもひとつだけ、これだって思ったのが……
すうがく!
彼女に言わせれば、すうがくはどこにでも隠れているんですって。公園にも、湖にも、窓からの景色にも、絵画の中にだって。かずや形のことを見つけて、それについて考えるのが楽しくてたまらない。彼女の目には、世界がどんな風に見えているんだろう。想像するだけで、ワクワクしてきますよね。
世界をみる方法は、いくつもある。こんな風に、自分が一番好きなことが見つけられたら、夢中になればいい。その先にはきっと夢をかなえるための扉が待っているから。作者の、子どもたちに託す気持ちが伝わってきます。
巻末には、主人公オリジナルの「数学ノート」付き。誰かの世界をのぞいてみることだって、好きなことを見つける一つの方法かもしれませんよね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
うちのかぞくには、みんなそれぞれすきなことがある。すきなことがあるっていいな。なにかみつかるかな? いろいろやってみてピンときたのは……すうがく! 世界をみる方法は、いくつもある−−数学が大好きな主人公の、「すき」の気持ちがあふれるおはなし。「すきなこと」を通して、自分なりの世界の見方を見つける絵本。巻末に、主人公オリジナルの「数学ノート」付き。
数学が大好きで、得意でした。
なぜ好きなのかというと
必ず理由があって、答えがあったから。
あいまいなものが苦手というのもありました。
この本の少女も数学好き。
そして、その家族も、各々好きなものに取り組んでいます。
あぁ
好きなものに浸っていられる、この幸せ。
それが許される平和な日常が
とても大事だなぁと
昨今の世知辛いニュースを見ながら、思いました。
巻末の数学ノートもかわいい!
好きを具現化したものって、なんであんなに輝いてて面白いんだろう。
最終的に結実しなくても、
誰からも理解されなくても
(なにより、否定されないことが大事!)
それに取り組んだ時間は尊いと思わせてくれるような一冊です。 (やこちんさん 50代・ママ 女の子17歳)
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