ずっと一緒に冬を過ごしてきたのに……『わたしのバイソン』【NEXTプラチナブック】
ママが抱っこして見せてくれたのは、草むらの向こうにいるバイソン。それがバイソンと少女との初めての出会い。彼女が4歳だった春のことだ。それから冬になるとやって来るバイソンと少女は、少しずつ心を通わせていく。
雪の中、静かにあらわれるバイソン。見上げるほど大きな体はいつでもあたたかく、その目は真っ黒で優しい。バイソンと一緒にいる時は、私はちっちゃなバイソンの女の子。一晩中はなしをすることもあれば、静かにただ寄り添うこともある。彼女はバイソンの何から何までが好きなのだ。
そうしていくつもの冬を越えてきたふたりだったけれど、ある朝、バイソンはあらわれなかった……。
ガヤ・ヴィズニウスキが手がける初の絵本には、喪失とそのあとにおとずれる心の安らぎが描かれている。抑えられた表現の中で、まっすぐに伝わってくるのはバイソンの体温と、ふたりで過ごす時間の優しさと繊細さ。そしてそれは、バイソンが目の前にいる時も、いなくなった後でも続く。バイソンに心を奪われた私たち読者もまた、いつでもこの絵本を手に取ることができるのは、幸せなことかもしれない。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
少女がバイソンに出会ったのは4歳の春の日。少しずつ心を通わせていったふたりは、それからながい時間をともに重ねていきます。いくつもの冬を越えてつづくしあわせな時間……。ですが、ある冬の雪の日、バイソンは現れませんでした。喪失と、そのあとにおとずれる心のやすらぎを優しさのなかに描いた絵本です。フランス、ル・モンド紙書評で、「このガヤ・ヴィズニウスキ初の絵本は、絵も言葉も繊細で洗練され、まぶしいばかりに美しい」と激賞。
少女がバイソンと初めて出会ったのは、4歳のとき。
それ以来少女とバイソンは、大の仲良しになりました。
私は今まで動物と触れ合ったことがあまりないので、仲良くなるということがよく分かりません。
毎日何年も会いたくなるほど好きになるって、心のよりどころになるって、どのような感じなのでしょう。
でも、挿絵の少女とバイソンはとても幸せそうで、二人がお互いに信頼しあっていることが伝わってきます。
人と動物との信頼関係。
少しうらやましいように感じました。
(めむたんさん 40代・ママ 男の子21歳)
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