日本のお正月の定番、おせち料理。重箱にきれいに並ぶ具材たちを見るだけで、正月気分が盛り上がります。そんなおせちの具材たちは、じつはみんな、一の段の真ん中にすわるのを狙っているようで……。重箱の真ん中をかけ、年に一度の大勝負。おせちたちのすもう大会「おせちばしょ」がはじまります。
まずは力士の土俵入り。おや?小さなくろまめが、なんだかいつもとちがいます。今年のくろまめはいつもの100倍稽古して、いつもの100倍しっかり食べ、自信も勇気もついたよう。快進撃が止まりません。さあ、このまま勝ち進むことはできるかな?
作者の奥原弘美さんは、毎日新聞「小さな童話大賞」受賞経験のある作家さん。こちらが本格的な絵本デビューとなります。そしてイラストを担当するのは、大人気絵本『パンどろぼう』の作者である柴田けいこさん。テンポの良い痛快なストーリーと、賑やかでユーモラスなキャラクターは相性抜群。とびきり楽しいおはなしに仕上がっています。
この絵本のもう一つの魅力はふろく。カバーをとってひっくり返すと、なんと、すごろくになっています。また、しおり「絵本のたから箱」には福笑いもついていますよ。おはなしを楽しんだ後は、家族みんなで、おせちを食べながらお正月遊び、なんていうのもいいかもしれませんね。 「みなさんのいちねんが、いつものひゃくばい よい としとなりますように」
(出合聡美 絵本ナビライター)
今年も、この日がやってきました。 おせち料理の具材たちがすもうをくりひろげる「おせち場所」。 重箱のどまんなかにすわることができるのは、優勝者ただひとり。 いせえび、だてまきなど居並ぶベテランのなか、黒豆のようすがなんだかいつもとちがいます。 いつもの100倍練習し、いつもの100倍自信をつけた黒豆がみせる快進撃! しかし、そこへ乱入したのは・・・ 絵本デビューの奥原ひろみさんの痛快なストーリーと、 大人気の柴田ケイコさんの描くおせちキャラたちの活躍が楽しめる、 お正月が楽しくなるユーモア絵本! オリジナルすごろくつき!
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