「この村では、コーヒーの木が 子どもたちの教育をささえてくれる・・・」
この絵本は、絵本作家のふしはらさんが、キリマンジャロコーヒーを栽培する村をたずね、ヒデ先生(辻村英之先生)のフェアトレードの取り組みを追いかけた記録です。
キリマンジャロ山の西側にあるルカニ村では、昔から野生の木の陰やウシの堆肥をうまく使い、森を破壊しない伝統的な農法でコーヒーが栽培されていました。 ところがコーヒーの値段が国際的に下がり、村の人たちの生活は大ピンチ。
危機をのりきるべく、村の人たちはヒデ先生とコーヒー豆を日本で販売しはじめたのです・・・!
フェアトレードを考える絵本です。
コーヒーという、大好きな飲み物の裏舞台の実情を知ると考えてしまいました。
価格は安い方が嬉しいには違いないのですが、生産者の過酷な状況の上に成り立っているとしたら、知らずしてひどいことを行なっていることを知らされました。
この絵本では、フェアトレードという仕組みの中で、そうした生産者に幸福をもたらせる仕組みと実情を、現地を訪れた作者の目で描いています。
コーヒーを飲むことで、生産地の子どもたちが学校に通えるようになんて、素晴らしい貢献じゃないでしょうか。
ただ、どのコーヒーがそうであるかを見分けることが大前提ですね。
エシカル購入について学ぶ、実例的な絵本でした。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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