「桃太郎は盗人?」という衝撃的な見方に出合い、“「人と鬼」の巨大な謎の解明に近づいた”と椎名誠さんに評された前作。それ以来も桃太郎を探求を続けたよつばさんが、今度は驚きの「桃太郎はお嫁さん探しの話」というものに出合います。日本各地の伝承昔話を読み比べ、一般に知られた桃太郎を新たな視点で読み解いた文部科学大臣賞受賞作。
小学6年生でまとめ上げた前作「桃太郎は盗人なのか?」で、小学生としての興味の探究心と、それを完成させるパワーと、学生顔負けの作業量に圧倒されたのですが、続編だろうと軽い気持ちで読み始めたら、驚愕するほどの倉持さんの成長と進化に圧倒されてしまいました。
嫁探しという視点と、それを掘り下げていく姿には心の成長を感じます。
文献にあたっていく姿勢、フィールドワーク、様々な仮説や見方に対する柔軟性には、研究者顔負けの進化を感じます。
前作があったからこその2作目ですが、次へのステップを期待させる余力も感じ取りました。
次は鬼たちの生活にでも照準を当てると面白いなどと、勝手に期待しています。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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