みこちゃんはおみそしるが大好きな女の子。「しってる?おみそってつくれるんだよ」みこちゃんは、早速お母さんと一緒にみそ作りに挑戦します。大豆を煮てつぶし、塩と麹を混ぜてたらみそだまをつくる。それを隙間なく並べたら出来上がり。でもこれで完成ではありません。みそは寝かさなければいけないのです。
涼しい場所に置くことになった手作りのみそ。みこちゃんは嬉しくて毎日「おはよう」「ただいま」「おやすみ」と、みそに話かけています。ある時みこちゃんは、みその上にちいさい子がいるのを見つけます。みこちゃんはその不思議な子を「みそこちゃん」と名付けました。毎日少しずつ大きくなるみそこちゃんは、飛んだり跳ねたりとっても元気に成長していきます。ところが、秋になると、目をつむったまま動かなくなりました。枕元に置いて一緒に寝たみこちゃんは、その晩、夢の中でみそこちゃんと出会い、ある約束をします。
作者のかとうまふみさんは、『しゃもじいさん』『ぬかどこすけ!』(あかね書房)など、楽しい作品をたくさん生み出している作家さんです。こちらの作品は、実際にみそ作りの奥深さにはまった経験が物語になっているそう。みその製作過程とともに、みその健康効果も伝えてくれます。
自分で作ったみその味は格別でしょうね。みこちゃんも毎日、みそこちゃんのお味噌汁を飲んでいるようですよ。実はこの絵本の表紙見返し部分には、手作りみそのレシピつき。こちらを参考に、親子でみそづくりに挑戦することもできるのです。夏休みの自由研究にみそ作りなんていうのも、いいかもしれませんね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
お母さんとはじめてみそをつくった、みこちゃん。ねかせているみそがかわいくて、いとおしむように観察していると、びっくり! みその赤ちゃんがあらわれました。みこちゃんは、不思議なその子を「みそこちゃん」と呼び、飛んだりはねたりとっても元気に育っていくのを見守っていきます……。おいしくて体に良いみその魅力を伝える、女の子とみその赤ちゃんの出会いと別れの物語。食と味の絵本シリーズ第1弾。
『ぬかどこすけ!』が愉快だったので、こちらも。
なんと、味噌作りのストーリーです。
みこちゃんが、お母さんと一緒に味噌作り。
大豆を煮て、塩麹を混ぜて。
1年くらいかけて熟成させるって、不思議不思議。
愛着があるだけに、みこちゃんだけに見えるみそこちゃんの存在もキュート。
そうそう、カビ対策も大切ですね。
みそこちゃんと一緒に遊ぶくだりでは、味噌の効用についてもちゃんと。
お腹の中のお花畑って、素敵なイメージですね。
命の循環にまで膨らむだけに、立派な食育。
もちろん、見返しには味噌作りの詳しいレシピも完備。
そうそう、みこちゃんの本棚には、作者の本もさりげなく。
はい、チェックしますね。
小学生くらいから、食育本として。 (レイラさん 50代・ママ 男の子30歳、男の子27歳)
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