「かつて、わたしときみはまったくの他者だった」。さまざまなシチュエーションで描かれる人間と犬の関係。ページをめくるごとに変化する、『アライバル』著者の切なくも優しい物語。
犬と飼い主は、恐ろしいほど親密な近さに違いありません。それが、どちらが死に、どちらもが死んでしまうと、犬はひたすら再会を待ち続ける存在になるのでしょうか。
道の向こうとこちら側で、川の向こうとこちら側で、ただ待ち続ける姿が痛々しい距離感です。
それが様々な人と犬とで繰り返されます。
再びあゆみより、一緒になり、歩き始めるところが感動です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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