女性イラストレーターの草分け、80歳を超えてますます元気な田村セツコさんによる、読者参加型エッセイ本。紙とえんぴつがあれば幸せ、という心の健康法を伝授します。
【おすすめポイント】 1. 見て楽しい 元祖「かわいい」著者の描き下ろしカラーイラストと手描き文字がいっぱい 2.読んで楽しい 元気になるエッセイは、シニア世代にも読みやすい大きな文字を使用 3.書いて楽しい 読者が書いて参加できる、ハッピーになる魔法10講座入り(書きやすい特別な紙使用)
【絵本作家・荒井良二先生(著者の師匠)推薦のことば】 セツコ語録はいつも普段着でいつもよそ行きのお茶目ゴージャス!!
【本文より】 いわゆるひとつの認知症ですってね。わたし。おほほ。(中略)さんざん、力いっぱい生きてきて、あちこちネジがゆるんで、ちょっとだけのどかなうららかな世界に入ってきただけ。 そう、ふしぎの国のアリスみたいに。 ふふ……あなたも年をとればわかるわキット。 (中略)年老いた親が、何か思い出話とか気になる考えをつぶやいた時は、ぜひ、小さな声でやさしく耳もとで「さすが」とささやいてください。 これは、とても短い言葉ですが、「しっかりして」などより、キキメのある、あたたかく甘い、お薬みたいです。
【もくじ(抜粋)】 ●アリスのポエム オリジナルカラーイラスト+自筆ポエム 全12本 ●アリスのエッセイ 全16本 さすが/大好きな屋根裏部屋/愛する仕事/ある日、バスの中で/野菜のちから/心配性 他 ●アリスの魔法練習帳 直接書き込める読者参加ページ 絵日記教室/コラージュ人形を作る/しあわせを呼ぶ言葉100/大人のぬりえ/メモ 他
【著者プロフィール】 田村セツコ(たむら・せつこ) イラストレーター、エッセイスト。1938年東京生まれ。1960年代に『少女ブック』『りぼん』(集英社)『なかよし』(講談社)の表紙や“おしゃれページ"で活躍。その後、“セツコグッズ"で一世を風靡。サンリオの『いちご新聞』、ポプラ社の名作童話挿絵など。現在は絵日記教室の講師、個展、講演会他、手帳はスケジュールでいつもパンパン。19歳で銀行勤めを辞めてから、画業65年、好きで入った道を貫いています。
【著者からメッセージ】 この世は、すてきなワンダーランドね。ボケるのなんて、怖くないわ。 生きてる友だち、亡くなった友だち、みんな心強い応援団!! えっ年齢? 忘れちゃった!! たぶん20〜200歳の間ね。
「さすが」のエッセイを読み、思わず涙が込み上げてきました。「認知症になってしまっても、あんまり悲しまないで。励まさないで。叱らないで。 ニコニコしていてほしい。」
父が晩年、忘れっぽくなってしまった時にも、私は悲しんだり、励ましたりしてばかりいました。もっと早くこの本に出会って、歳を取ることは辛いことばかりじゃない、楽しいことも沢山あるんだと気づけたら良かった。変わっていく自分を不安がっていた父に「さすが」の言葉をかけて、元気づけてあげたかったです。
思わずほろりと来てしまいましたが、セツコさんはこの本でも元気いっぱい。明るく楽しく、読者参加型で楽しませてくれます。いくつになっても少女の気持ちを持った、茶目っ気たっぷりの素敵な女性だから、こんなに可愛い絵が描けるんでしょうね。 (miki222さん 40代・ママ 男の子11歳、女の子9歳)
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