はなのすきなおばあさんはひとりでくらしています。いつも、オレンジいろの、ながいしっぽのねこといっしょでした。ところが、あるひ、ねこは車にひかれて死んでしまいます。おばあさんは、庭に死んだネコをそっと埋めました。やがて、そこから……。大橋歩さんのオイルパステルの絵が長田さんのお話しの世界をよりふくらませ、やさしい気持ちにさせてくれる絵本。大人の女性にも人気です。
おばあさんは、いっぴきのしっぽの長いオレンジ色のねこと一緒に暮らしていました。ある日、ねこは、出かけていったまま、帰ってきませんでした。車にひかれて死んでしまったのです。
おばあさんは、ねこを庭に埋めました。すると、そこから芽が出て…
『心という庭に育つ一本の夢の木。これがおばあさんの夢の木。ねこの木』
このフレーズが、ジーンと胸に響きました。
ねこが死んでしまって、それはそれは悲しいことですが、いつか訪れる現実を受け止めること。そうすることで、次があるんだということに気づかせてくれました。
オレンジ色が、目にまぶしく写ります。この色は、私の大好きな色。ずっと大切にしたい色、心です。 (おしんさん 40代・ママ 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳)
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