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ぼくがぼくであることっていったい何なんだろう。だれにでもある、でも貴重な夏の一日を鮮烈な絵と共に描く。印象的な一冊。
個人的にはとても好きな作品でした。
ただ、これを子どもたちに紹介する?となると、いったい何歳くらいの子たちがいいんだろうと、悩んでします。
デカルトの有名な言葉「我思う。故に我あり」を、
小学生の男ののこと感じたことで表現している作品ではないでしょうか?
とても面白い発想の使い方をしているし、
挿し絵が片山健さんでなんていうか絶妙な風景とかシルエットとか魅せてくれるので、こういう哲学的なものが好きな人にはおススメなのですが、
この主人公の男の子のお父さんの趣味が寺院巡りでって、冒頭から始まるので、この時点で、子どもたちがどのくらいついてこれるか(この本に興味を持てるか)ちょっと心配な気もします。
高校生くらいのお子さんのだったら授業に「倫理」を取り扱っているところもあるし、この作品の面白さに気づくかもしれません。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子16歳)
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