![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
長い間、自閉症の原因はわかっていませんでしたが、自閉症の原因がわかりました。そして、自閉症の予防法がわかりました。これまでの赤ちゃんの研究に盲点がありました。それでこれまで自閉症の原因がわからなかったのです。また、これまで見逃されてきた効果的な支援法が見つかりました。
現在の自閉症の解釈には重大な間違いが2つあります。 1つは、自閉症は生まれつきの障害という解釈です。この解釈が自閉症の子どもの療育を妨げています。自閉症の子どもに生まれつきの障害はありません。アメリカのテンプル・グランディンという人は重度の自閉症の子どもでしたが大学教授になっています。彼女には3歳の時から家庭教師がついていました。これは、自閉症の子どもには早期教育が有効であることを物語っています。
もう1つの間違いは、自閉症の子どもが多くの物事を怖れるのは感覚過敏が原因という解釈です。自閉症の子どもは母子関係に障害があるので、母親にさえも頼れないで独りぼっちです。それがどれほど大変なことなのか想像してみて下さい。自閉症の子どもにとって生まれてきた地球という未知の惑星は恐怖の世界にほかなりません。それで、自閉症の子どもは多くの物事を怖れるのです。大人の適切な支援があれば、重度の自閉症の子どもも情緒が安定し、出来ることが増え、発達が促進します。
これから子どもを産む方や重度の自閉症の子どもの療育に関わっている方はぜひこの本を読んでください。
日常のあらゆる物事を極度に怖がる自閉症児たち。彼等の自伝には「恐怖」「怖い」といった単語があふれていた。 出産時の環境など、その原因と予防法が明かされる。また、著者が実際に重度の自閉症の子どもたちと向き合ってきたなかで会得した、自閉症児の恐怖症を克服する実践的方法をわかりやすく解説。 恐怖症を解消することで、重度の自閉症児もその才能を伸ばすことができる。自閉症の子どもたちに“安心の世界”を広げるための、やさしい1冊。
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