りっぱな牧羊犬になるために、ひとりぼっちのボーダー・コリー、ジャックは旅に出た。けなげな子犬の姿が胸をうつ感動の物語。
牧羊犬ボーダーコリーの子犬の視点を通して語る、という物語。
「ぼく」は牧羊犬として生まれ、仕事に誇りを持って修行中、
家族と引き離され、ペットショップを皮切りに、放浪の旅が始まります。
「ぼく」という表現をするだけあって、その心の動きはとてもしっかりしています。
何より、牧羊犬としての誇りを決して失わず、
どんな困難にも勇気を持って対峙している所は素晴らしいですね。
しかも、出会う犬達や人間への思いやりがあるのですから。
子犬の視点を通して語られるので、特に人間の捉え方が鋭いですね。
自分の誇りを大切に生きていく姿は、思春期を迎えようとしている子ども達にとっては、
エールになると思います。
だからこそ、ラストのような生活を手に入れることができたのでしょうね。
日本の子ども達にはやや馴染みのない場面が多いので、
少し想像力が必要ですが、頑張って読んでほしいと思います。 (レイラさん 40代・ママ 男の子15歳、男の子13歳)
|