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トラタのりんご
NEXTプラチナブック

2023年5月認定
絵本ナビ NEXTプラチナブック

絵本ナビが特に推薦する作品です。

トラタのりんご

  • 絵本
作: nakaban
出版社: 岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!

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税込価格: ¥1,870

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作品情報

発行日: 2023年03月20日
ISBN: 9784001127034

40ページ

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りんごは、どこからきたの? 『トラタのりんご』【NEXTプラチナブック】

みどころ

絵本を開き、見返しに並んでいるのは、見たことのない、でもとても魅力的なりんごの絵。いったいどんなお話が始まるのでしょう。

トラタのもとにおじさんから届いたのは、りんごの苗と図鑑です。りんごが大好きなトラタは、ベランダで苗を育て始めます。

「はやく、おおきくなあれ」

夏になった頃、小さな赤い実をくわえた鳥がベランダにやってきて、トラタをじーっと見つめると、そのまま飛んで行ってしまいました。気になったトラタは、その後を追いかけます。町はずれまで来て、さらにしばらく行くと、そこにあったのはたくさんのりんごの木! トラタは草の上に落ちたりんごを拾い、かじってみます。

「わ、すっぱい」

それは、お店で売っているりんごとは全くちがう味がして……。

迷い込んだのは、画家nakabanさんが色鮮やかに描き出す、不思議な庭。そこにあったのは、かつてはあった、古くてめずらしい種類のりんご。まっ黒りんごに細長りんご、しましまりんごにバラの花のような香りがするりんご。甘くも食べやすくもない、その味はトラタが知らないものばかり。けれどとても心惹かれるのです。それは本物だったのか、幻だったのか。

おいしいってなんだろう、良いりんごってあるのかな。これからりんごはどうなっていくのだろう。絵本の中で体験をしながら、りんごの過去や未来について、思いを馳せてみたくなるのです。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

出版社からの紹介

大好きなりんごの木を育てているトラタ。鳥を追いかけて、りんごが実り輝くふしぎな庭に迷いこみます。「わっ、すっぱい」かじったりんごは、今ではめずらしい古い種類と知ります。次の日トラタはまた庭へでかけますが……。おいしいってなんだろう。食べものの過去・今・未来をもっと知りたくなる、あざやかで美しい絵本。

トラタのりんご

トラタのりんご

ベストレビュー

りんごのルーツ

思いのこもった作品だと思います。
日ごろ口にするりんごにもいろんな品種があるのですが、どれも人間が品種改良して、口に合うように作ってきたものだと知りました。
トラタが目にした幻のりんご園にあったのは、野生のりんごだったのでしょう。
人はいろんな可能性を持っていて、努力によって美味しいりんごのように姿を変えていくのだと、語りたいのでしょうか。
ちょっと読み取ることは難しいように思えるのですが。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )

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