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教え子を戦地へ送り出したことを悔やんでいた先生が,平和への祈りを込めて桜の新種開発に挑みます。生まれた桜は「陽光」。
小さな子供には高岡正明さんの気持を理解する事はなかなか難しいと思いました。でも、理解できる様に成った時に、読んでもらいたいと思った本です。そして、大人の方には是非読んでほしいと思いました。高岡さは、青年学校の先生をしていて、「お国のためにと」教え子達を戦場に送りました。自らも「日本は、強い国だ!絶対負けない国だ!」と信じていました。敗戦とともに教え子達の死、信じていたものが崩れ去った時の気持を考えると、胸が痛みます。子供達との思いでがある桜の木にかかわる仕事をしようと思い、死んだ教え子達のために「平和の願いを込めた」新しい桜を作ろうと決心して、25年以上かけて「陽光」という桜を作りました。その間、たくさんの苦労が有りましたが、教え子達の供養のためにと頑張ってこられた思いが伝わってきます。自然と涙が溢れていました。春、桜の名所でこの桜の木を見つけたら、高岡さんの事を思い出し、平和を祈りたいと思います。
(ぷちどりーむさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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