ハリーは黒いぶちのある白い犬です。お誕生日におばあちゃんからセーターをプレゼントされましたが、バラの模様が気に入りませんでした。街を歩いていると、道行く人たちや他の犬たちが、ハリーのセーターを見て笑います。ハリーは「こんなセーターどこかへ捨てちゃえ」と思いました。 デパートに入ってセーターを脱ぐと、色んなところでセーターを捨てようとしますが、そのたびに親切な(?)人たちが追いかけてきて届けてくれるのです。 ハリーはしょんぼりしていましたが、セーターの毛糸がほつれて垂れているのに気が付きました。ハリーが毛糸を引っ張り出していると、鳥がやってきて毛糸の端をくわえて飛んでいってしまいました。鳥はどんどん飛んでいき、とうとうセーターは一本の毛糸になって鳥といっしょに空に消えてしまいました。 おばあちゃんがやってくる日、みんなでハリーのセーターを探しますが見つかりません。ハリーはおばあちゃんをひっぱって公園へ連れて行きます。そこでみんなが見つけたのは...
「どろんこハリー」の続編です。「どろんこハリー」同様、3色刷りですが、登場人物や動物の愛らしさが魅力です。ほのぼのとしたラストシーンで、安心して楽しめる一冊です。
バラの嫌いなハリーが、誕生日の贈り物にバラの模様のセーターをもらいました。お出かけのときどこかへ脱ぎすてようとするのですが……。ゆかいな活躍と心暖まる結末が待っています。
「どろんこハリーの」のシリーズです。
ハリーは、誕生日におばあちゃんから、ばらの模様のセーターをプレゼントされますが、気に入りません。犬のハリーにも、こだわりがあることは、おもしろいですね。
出かけたときにどこかに捨てて来ようと思いますが、うまくいきません。捨てようとする時のハリーのいたずらっぽい目とセーターが戻ってきたときの目の表情に、注目してくださいね。
鳥がほどけた毛糸をくわえて飛んでいくことで、セーターは、一本の毛糸になり、鳥の巣に。セーターがほどけていくときの面白さ、気持よさも感じてほしいです。
最後には、ハリーは、お気に入りの模様のセーターを、クリスマスプレゼントにもらいます。どんな模様かは、読んでのお楽しみ。
おばあちゃんの寛大な心にも、感心します。
もちろん鳥は、暖かい毛糸の巣で、ぬくぬく。
今の季節にピッタリです。 (ほかほかぱんさん 40代・ママ )
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