チェコを代表する劇作家でもあり、小説家でもあるカレル・チャペック。 チャペックは11編の童話を書き、本書は1931年に発表された短編集に収録された1編に、日本人の画家が描きおろした絵が入った、単行本です。
コルババさんという郵便屋さんが、ある日、自分の仕事にやる気をなくしてしまいます。郵便物を配達しても、手紙の内容はどうでもいいものばかりだし、郵便局は退屈でワクワクするような事柄は何もおきない、そんな風に思ってしまい、つい、ストーブの横で居眠りをしてしまいます。ふと気づくと、なんともう夜更け。もちろん同僚はみな帰ってしまいました。ネズミが走り回るような音で目をさましたのですが、目をこらしてみると、なんとネズミではなく、郵便局員の姿をした小人です。なおもみていると、小人たちは、自分らの郵便仕事が終わり、トランプをはじめました。札は手紙です。信書の秘密があるので、中をあけることはできない手紙ですが、小人たちは特別な力でもって、トランプをすることができたのです。コルババさんは小人たちの前に姿をあらわし、その秘密を聞くことができました。そのことが、コルババさん助けることにつながっていくのですが、もちろんその夜には気づいていません……。
仕事に喜びを見いだせなかったコルババさんが、小人たちと偶然出会うことによって変化がおこります。無味乾燥に思えた手紙にも真心がこもっているものがあるのです。 心をこめて書かれた手紙のもたらす幸福感――これはいつの時代にもあるのではないでしょうか。
大切で大好きな友人から
プレゼントしてもらった絵本
わたしは絵本も手紙も、
思いを伝えるものだから大好き!
2つをいっぺんにプレゼントしてもらった気分で
すごくうれしかった宝物です
郵便局に住んでいる小人たちは、
手紙を触ればその手紙の内容がわかります。
小人たちは、その内容の温かさの程度で手紙の強さを決め
その手紙の強弱でトランプゲームをするのです。
郵便局屋で働くコルババさんは、
その小人の不思議な力によって判明した
届け先のわからない、けれどもとても心のこもった
大事な手紙を届けようと、
必死になって宛先を探しに行きます。
そしてコルババさんは、自分の仕事への
やりがいを見出すのです。
誰かのために動けるって本当に魅力的で素敵!
そして何事も、心を込めるということの大切さ。
忘れないように 何度も何度も読まなくてワ (みみこめさん 20代・その他の方 )
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