ちょっとまぬけな魔物と美少女のお話
村はずれにあるお城に、なさけしらずの魔ものが住んでいました。いつも悪さばかりしているので、村人にきらわれていました。そんな魔ものですが、たまには人を喜ばせてみようと思いたち、村のバザールで使い走りをしている身寄りのない少女を城にさらってきて、幸せにしてやろうと試みました。しかし、魔ものが少女を喜ばせようと、料理を運ばせても、素敵なドレスを着せてみても、少女はいっこうに喜びません。業を煮やした魔ものは、最後に少女を食べてしまおうとしますが……。少女の望んでいた幸せとは何か、…魔ものと少女のやりとりは、ユーモアたっぷりなのですが、このお話には、そんなメッセージがこめられています。
魔物が、気まぐれでさらってきた少女に欲しいものを与えて幸せにしようとしました。
貧しい少女は、着るものも食べるものも欲しがりません。
魔物の気まぐれは、どうやっても少女のも心を開くことはできないばかりか、自分の身を壊してしまいました。
少女は町のみんなと一緒にいるだけで幸せだったのですね。
そもそも魔物のやり方では、人に好かれることは無理だったのだと思います。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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